番外編.熱 ページ39
「……ごほっ、…ご、ごめんねっ、……」
『いいよいいよ。LI○Eで“たさかた”って出たのはびびったけど』
今、真冬くんのおうちにお邪魔してもらっています。
理由は真冬くんが熱をだしてしまい、独り暮らしだから私に助けを求めてきた。
何気に初の彼氏の部屋なんだけどね……。
真冬くんの熱は38℃と高温で、私は付きっきりで看病することになった。
「……その、う、移しちゃったら、ごめんねっ、……ケホッ、……はぁ、……はぁ、」
真冬くんは顔が真っ赤になっていて、苦しそうにしながらベッドで寝込んでいる。
『大丈夫大丈夫、バカは風邪引かないって言うしね』
「…………そ、そっか、……はぁっ、…」
……まるで興奮状態の真冬くんみたいだ……。
でも、本当に苦しそうで痛々しい。
「…………うぅっ、……体、熱いっ、……」
『……え、あ、え!?す、すぐにタオル濡らすね!』
そうもがく真冬くんに私は少し混乱しつつも、近くにあった使っていないタオルをとり器に入っている水で濡らして絞った。
…………って、え?……こ、これって、……
「…………ケホッ、Aちゃん、…はぁっ、…拭いて、くれる、のっ?……」
そう思っていたことを問いかけられ、私は徐々に顔が真っ赤になっていく。
あぁぁ!!どうしよう!!私女だよ!?真冬くん男!!
でもでも、看病するって決めたんだし……
「……な、なら、脱ぐね、……」
『え、あっ、ちょっ!!』
するとゆっくりと上半身を起こした真冬くんは、パジャマのボタンをゆるゆるとはずす。
真冬くんもぼぉーっとたまま脱いでいて、終いにはシャツまでよいしょと脱いでいた。
「……はい、どうぞ、……ごほっ、」
真冬くんは無自覚なのか、すぐに背中を見せて拭いてといってくる。
ちょちょ!!無理!色気が!ヤバイ!!
真冬くんの頬から少し汗が垂れているのもすごく色っぽい!……
「……早く……」
『は、はいぃ!……』
そんな色っぽい声で急かされるもんだから、私はやっとの思いで真冬くんの背中にタオルを触れさせる。
白くて大きな背中で、私は目をつむりつつごしごしとふいていた。
「……んっ、……そこ、きもちっ、……」
いやこれアウトだろォ!?!?!?
.
結局翌日治りました、まる。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2019年9月24日 17時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話もっと読みたい! 終わって欲しくない(´;ω;`)あとそらるさん(彼方先輩)今は夢主ちゃんのこと、どう思ってるんだろう…?とても気になる…!! (2019年8月24日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» できれば気づかないでほしかったぞwwww違うよ、やのんはいじる役だよ((((((((( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - やのさん» ごめんなー(棒)ちょっと嬉しい気持ちがあったんだわ(^^)恥ずかしいんだね〜一生使えるネタが出来たw(嘘です)やのんは、いじられ役だね(( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» 毎度のごとく長文のコメントありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!( ;∀;)うん!更新頑張るね!ちょっwwwほめてくれるのはうれしいけど、恥ずかしいからそこには触れないでwwww (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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