18.隠し味 ページ18
『……とりあえず、相川さんも独り暮らしなんでしょ?……なら、ご飯食べていきなよ』
「……………へ?い、いいの?……」
『ま、まぁ、……今日助けてもらったし、……』
私がそう告げると、キョトンと目を点にする相川さん。
こういうのはあんまり言わないから私の頬はほんのりと赤くなっていくのがわかった。
「……じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうね。……んふふっ、」
すると突然相川さんの顔が顔が火照り、毎度のごとく目にハートが生まれる。
だめだこいつ!!やっぱ捨てようかな!!!
そう思ったが、もう夕暮れ、こんな時間に外を出してしまってはだめだと私の良心が囁いた。
『……じゃ、ご飯作ってくるから、ここでゆっくr』
「こんなAちゃんの匂いが充満した部屋でゆっくりできると思いますか?」
『……一緒に料理しようか』
「な、なんか夫婦みたいだね……ぽっ、」
『自分で効果音つけんな』
.
.
『今日は久々にカレーにしようかな。野菜あるし、お肉あるし、美味しいし。』
「わかった!じゃあそれにAちゃんの爪と髪の毛をいれるね!」
『………………は?』
キッチンの前で材料を確認し、そう告げていると、相川さんは変なことを言い出す。
……いやいや、は?おかしくね?は?バレンタイデーで自分の血をチョコにいれて本命渡すメンヘラ女子かよ。
「……あ、家にあるからとってこなきゃ……」
『……………………は?いやいや、もうどこから突っ込んでいいのかわからない』
「……?」
すると首をこてんっとしてあざとく傾げる相川さん。
か、可愛いとか思ってないから!!母性本能だから!!
『……よし!じゃあ作るぞー!』
「え?でも隠し味のAちゃんの髪の毛と爪が……」
『んなんいらんわ』
「えぇ!?そんなぁ!?じゃあ僕の血を……」
『メンヘラ女子かよ!ってかそろそろ隠し味から離れろ!!』
「そ、そんな、……僕はAちゃんを喜ばせたいだけなのに……」
『人を喜ばせる方法がまずおかしいんだって!!』
「え、えぇ!?……」
私と相川さんはそんな言い合い(?)をしながらも、料理を始めた。
「……僕的にはAちゃんがたべた」
『○ね』
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2019年9月24日 17時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話もっと読みたい! 終わって欲しくない(´;ω;`)あとそらるさん(彼方先輩)今は夢主ちゃんのこと、どう思ってるんだろう…?とても気になる…!! (2019年8月24日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» できれば気づかないでほしかったぞwwww違うよ、やのんはいじる役だよ((((((((( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - やのさん» ごめんなー(棒)ちょっと嬉しい気持ちがあったんだわ(^^)恥ずかしいんだね〜一生使えるネタが出来たw(嘘です)やのんは、いじられ役だね(( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» 毎度のごとく長文のコメントありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!( ;∀;)うん!更新頑張るね!ちょっwwwほめてくれるのはうれしいけど、恥ずかしいからそこには触れないでwwww (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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