検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:176,702 hit

37 ページ37

「……なるほど」








ろんさんは椅子に座り、腕を組んでうーんと考えている









『あまちゅにも相談したけど、全くわかんないし、』









私は俯いてぎゅっと手を丸める









「天宮さんの言うこともわかりますね……」









『えっ、ろんさん天才』









「ろんさんは天才ですよ?」







私が言うと、ろんさんは可愛いどや顔をする








『あれ、そういうキャラだったっけ』









「……あ、コホンッ、とりあえず、Aさんはそらるさんの気持ちをわかるべきです!」









『どうせそらるは私のことただの友達としか見てないよ』









私はいじけて目をそらす









「……あれ?Aさんって、天然なんですか?」









『……は?』









突然のろんさんの質問に私は素で間抜けな声を出してしまう









「確かに、そらるさんとAさんは幼馴染みですし、長い期間を共に過ごしてきました。







なので、たったひとつの喧嘩で壊れる仲だったのかな、とか、









本当に、そらるさんは、Aさんをただの友達としか見ていないのかな、







って、思って……」









少しおどおどしているけど、その言葉一つ一つが私の胸に刺さる









「Aさんは、そらるさんのことが好きですよね?」









『う、うん、』









優しく笑う彼女に、私は戸惑う









「互いに、そう思ってるはずです。









そらるさんは、Aさんのこと、とても大切に思ってますよ。」









私はこの言葉に、目を見開く









おかしい。









だって、だってだって、









そらるは、私をふったんだよ?









付き合えないって、ごめんって、









『……うそだよ、そらるは、優しいから、そんなこと言ってるんじゃないの』









私は震えた声で、ろんさんに聞いてみるけど、









「本当に優しいのなら、嘘なんかつきませんよ」









聞いても、正論を並べられてしまう









『……もう、わけわかんない』









私は立ち上がり、私たち以外誰もいないろんさんの教室から出ていった





































































「そらるさんは前、Aさんのこと「好き」って、そう言ってたんですよ……」








微かな声が、教室に響いた

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (261 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
583人がお気に入り
設定タグ:そらる , 歌い手 , タイムスリップ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夜空 - はっくんが可愛いって言いましたけど?wwイントネーションはね、わざとだよッ!ww (2018年9月24日 22時) (レス) id: 2f0b93d907 (このIDを非表示/違反報告)
白兎《ハクト》(プロフ) - おいw待って、誰がかわいいじゃwwイントネーションが、ギャルみたいww (2018年9月24日 21時) (レス) id: 7c0fa36322 (このIDを非表示/違反報告)
あほの子 - 私やのちゃんをやのっちって呼びたい!!!!(めっちゃたまごっちみたいw) (2018年9月24日 15時) (レス) id: 6cd14c445e (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - かーわ↑ーいーい↓ー!!!wwww (2018年9月24日 12時) (レス) id: 2f0b93d907 (このIDを非表示/違反報告)
白兎《ハクト》(プロフ) - あーごめんごめんww変換に出てきたから、つい。ね。(*ノω・*)テヘ (2018年9月24日 11時) (レス) id: 7c0fa36322 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やの | 作成日時:2018年9月13日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。