そらるを守りたい。【そらる】

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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟと目覚ましの音で、目を覚ます









『っ……』







起きた途端、足首が痛む









『…寝起きから痛むとか……ついてないな』









あれから数日経ったが、捻挫は一向に治らない









そりゃあ、転んだりを繰り返したからね









卒業まであと一週間









確実に、時間は動いてるから、









あと少し、あと少し、









そう思うだけで体が小刻みに震える









「Aー、朝よー」









お母さんがそう起こしてくれるので、私はゆっくり起き上がる









……あと少しの間、頑張ろう









なんやかんやで着替えて、朝食を食べて、登校をした









ーーーーーーーーー









あと少し、あと少し、









卒業式まで、あと少しなんだ









絶対に、そらるを守ってやる









……どうやって？









……あ









肝心なことを忘れていた……









喧嘩してるから、まともにいっても信じてくれない









でも、言わなきゃ目を離した隙に……ってこともあるよね









『……ダメだ、わかんない』









そう呟くと、









「何がわからないの？」









え？









私はその聞きなれた声に顔をあげると









・









・









・









・









・









・









・









・









・









・









『あ、あまちゅ……』








なんだ、そらるじゃないのか、

　






目を見開いて、少しショックを受ける









「なんかごめんね、そらるさんじゃなくて、」









あまちゅはそう苦笑いを浮かべる









『い、いや！あまちゅが悪い訳じゃないから！……』









私は慌ててあまちゅを慰める









「いいよ慰めなくても……(泣)」









『ごめんっ！本当ごめん！』









私は手を合わせてあまちゅに謝る









「別にいいって(泣)……




あ、でも、何がわからないの？」









あ、こいつ……









あまちゅは話を戻して質問してくる









『あ、あまちゅには関係ない』









私は答えたくなくて、顔をそらす









「えー、僕らの仲じゃん」








『どんな仲だよ』









私はあまちゅにそうツッコミをいれる









「本当に言えないこと？」









あまちゅは目付きを変えて質問を続けた

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