そらるを守りたい。【そらる】

31 ページ31

『な、何いって……』









私がこの世界の人間じゃない？









確かに、未来から来た、









……そっか、この世界の人間じゃないか、









今更ようやく気づく私、









それが悲しくて、私は俯く






・








・








・






すると、あまちゅは振り向き私に笑う









「……なーんてね！本題はこれじゃないんだ」









『……え？』









私はその明るい声に顔をあげ、目を見開く









「A、そらるさんと喧嘩したでしょ？」








　

うぐっ、









図星をとられ、目をそらす









『べ、別に、喧嘩した訳じゃ……』









「あー、やっぱり喧嘩したんだ」
　









『や、やっぱりって？』









なんで知っているような口ぶりを……









「棗がいってたんだ！



「多分、Aはわしが骨折したことに独り抱え込むんじゃないかな」って






「それじゃあ、そらるんとA、喧嘩しちゃうね」

って、僕もいって話したんだよ」









棗……









『……でも、どういうこと？なんで私とそらるが喧嘩することに繋がるの？』









私が心からの疑問を口に出すと、あまちゅはきょとんとして目をぱちぱちさせる









「……え？逆にわからないの？」









『……わからないって？』









何？と、私の中ではてな(・・・)が増えていく









「……これは、言わない方がいいのかな、そらるさんの為にも」









『何？え？』









なんで？
　








私の頭は疑問が増えるばかり









「……ただ、一つだけ、







・

　








・


　






・








・









・









・









・









・








・








・









・






Aがそらるさんを大切に思っているように、そらるさんだって、Aのことを大切にしているんだよ」









あまちゅはそうつげると、“またね”と空き教室から出ていった









そらるが、私を？………

32→←30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す