59 主の為 ページ10
後宮に行くとすぐに人集りを見つけその中に猫猫もいた
『猫猫この前はありがとう』
猫『もう大丈夫なのか?』
『うん。先生、この方の検死私が行いますね』
医官『助かるよ』
(冬場で良かった…水死も昨日で間違いないから昨夜侍女を見かけた者がいるか調べるか)
『(小声)あの塀を登れる場所って幽霊騒動があった時に見つけた職人が施したとこぐらい?』
猫『それとは別にあるはず…それはそれとして麗華、病み上がりだから気をつけなよ』
壬氏『それは同感だ』
猫『ごきげんよう。壬氏様』
『はい。気をつけます…では検死します』
遺体に手を合わせ毒の服薬の有無を調べるも白
(背が高く、硬い靴、指先は真っ赤…血が滲んでる…生きたま入水したのか……さぞ寒かっただろう)
壬氏『麗華の報告書ではこのような書き方となっている』
猫『私が報告書を書くならばこのような書き方しか出来ないです』
壬氏『そうか…………何を考えてる?』
猫『死ぬならどんな薬にしようかと』
壬氏『死ぬ気か?!』
猫『滅相もありません』
壬氏『もしや!!『麗華に頼まれてませんし例え頼まれてもしません』』
猫『ですがいつ死ぬかなんて分かりません。他人の悪意が加われば不本意な死もあります……あの方のように』
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時