薬屋と忍びのひとりごと 2〖薬屋のひとりごと〗 (ページ8)

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猫『報告書拝見しました
大酒飲みなら酒は毒だと分かっているはずですが異様な浮腫と書いてあった点と見解とし書き記されている事の方が理にかなっています。麗華のお父上についてはご遺体の状況を詳細に書いてあることからしてショックによりもがき苦しんだで間違いないかと』

壬氏『そうか……お2人が何らかの要因で亡くなったんでは無いかと思ったが麗華の検査キットの中に毒が盛られたかどうか調べられるものがあると聞いた事があって…多分それを使って毒でないなら』

猫『……甘党なのに塩分過多の酒はおかしな話になります…なので割れたものでもいいので酒壺とある物をお願いします』

翌日

高順『報告書とこちらが酒壺です』

猫『やはり……麗華の報告書通り塩分過多が原因です』

壬氏『だが塩分過多なら普通は!!』

猫『生活習慣について書かれた報告書です。恐らく塩味だけが分からなくなっていたと思われます…病の中で味覚が分からなくなるものがあります。原因としてはストレスや食の偏り。真面目な方ほど心を抑制してその負荷は病へと変わってしまう』

壬氏『心を抑制した負荷は病へと変わるか……では誰が塩を入れたんだ』

猫『それを調べるのは私の仕事ではありません…ただ甘口の酒が苦手な人間が魚に出た塩を入れたか麗華の見解の様な事をした人間か……そこは分かりかねますが…』

壬氏『あぁ…すまない。助かった』

猫『御二方はそんなに立派な方だったんですか？』

壬氏『2人とも小さい頃から世話になった……麗華の父と過ごした時間の方が多かった』

猫(こうやって見ると……普通の青年だな)

壬氏『そうだ…礼だ。昨日のものとは違う酒だ。バレないように呑めよ』

猫『ありがとうございます！！』

壬氏『感謝している顔に見えないが……最近こんな法案を提案した者がいてな。若者が酒に溺れぬよう年齢制限をし20歳から解禁にせよと』

猫『壬氏様!!それ絶対に通さないでください💦』

そんな押し問答の中玉葉様の侍女頭が慌ててやって来た

侍女『壬氏様!!麗華が軍部の医局に運ばれて!!』

壬氏『分かった!!すぐ行く…薬屋お前も来い!!』