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壬氏『俺のでは大きいがとりあえず着替えろ』
『いえ…やはり部屋に戻ります』
壬氏『はぁ…主として命ずる。着替えろ』
『はい』
壬氏(母を亡くし里を壊滅させた時と同じいや…それ以上か)
壬氏『こっちにこい麗華』
『はい…』
壬氏様が抱きしめてくれ背中をトントンされると幼い頃父がしてくれた事を思い出し再び涙が流れ止まらなくなった…ダメだこれ以上主の寝衣を濡らしてはいけない
止まれ、止まれ、止まれ、止まれ…と何回考えてもとめどなく溢れる涙に
壬氏『今俺の前に居るのはお抱え忍びでも、侍女でもない幼い頃から大切な麗華だ……涙を止めようとするな好きなだけ泣き叫べ』
『うっ…うっ…わぁぁぁぁ!!父様まで父様まで……何で…何でよ!!…うぅっ…父様…』
散々泣き叫び声がガラガラになっても泣き続ける私をずっと抱きしめ続けてくれた壬氏様そのおかげで疲れ果てて眠りについた
翌朝
玉葉『それは大変な事ね』
猫猫(お偉いさんが亡くなってしまったようだ。冷たいようだが顔も名前も知らぬ人間に同情出来るほど感情深くない)
玉葉『麗華は大丈夫なの?』
壬氏『喪にふくしてますが水分と兵糧丸しか手をつけてないと侍女からは』
猫猫(麗華…兵糧丸…どう考えてもあの麗華だが2人のうち1人が父親か…確か軍師だったか)
壬氏『薬屋…麗華はあの日自分で御二方の状態等を調べ私に報告書を寄越したそれ以降はさっき玉葉妃に話した状態だ』
猫猫(やっぱり言ってきた…麗華が検死したのならそれを見て考えるしかない)
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時