91 目覚め ページ42
翡翠宮では
玉葉『麗華の容態は…』
壬氏『目覚める兆候は』
重苦しい空気の中1人の侍女が部屋に飛び込んできて
侍女『壬氏様、水蓮様より言伝です。先程麗華が目を覚まし今先生に容態を診てもらってるそうです』
壬氏『!!分かった…ありがとう。玉葉妃』
玉葉『ふふ。やっと姫が目覚めたんだから早く行かないと』
壬氏『〜〜〜!!では失礼します』
玉葉『ようやく気付いたのね。あの子ww』
猫『(ここは触れないでおこう)』
╴ ╴ ╴
『この度はご迷惑おかけしてすみません』
医官『いやいや。あの毒に耐えられたのは奇跡というか対処法が的確だったからね。少し脱水があるから塩分を摂取して食事は…って麗華なら大丈夫だね』
『良い感じにやります。ありがとうございました』
╴ ╴ ╴
水蓮『坊っちゃまが来る前に湯浴みでもする?』
『はい。あの後からだからベタベタしてて💦』
湯浴みも終わり着替えも済み軽く食事を摂ってたら
壬氏『麗華!!』
『壬氏様!!色々とご迷惑を…っと』
ぎゅうぎゅう抱きしめる壬氏を見ながら近くに居た水蓮様と高順様はそっと部屋から出て行った
壬氏『どれだけ心配したと思ってる』
『申し訳ありません』
壬氏『あれほど無茶をするなと言っただろ』
『申し訳ありません』
壬氏『このまま目覚めず死ぬのかと毎日が恐ろしかった』
『申し訳ありません』
壬氏『麗華お前が恋しい……昔皇位に縋るつもりもないのは話したよな?』
『はい…』
壬氏『俺は麗華を妻にする。お前以外を娶る気はない』
『壬氏様…その』
壬氏『色々麗華の立場として考える事もあるだろう…だが瑞月としての俺をどう思ってる』
『信頼し信用し尊敬する大切なお方です…』
壬氏『それだけか?』
29人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時