薬屋と忍びのひとりごと 2〖薬屋のひとりごと〗 (ページ40)

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猫『では、首謀者としては翠苓のみと』

壬氏『一応そうなる』

猫(一応という事は壬氏様も納得はいってないだろう……あれだけの事を1人で…ん？……麗華の毒はほぼ致死量…だが翠苓が飲んだ毒はどのくらいだ？麗華から託された件もあるし仮死状態になるよう細工をしていたら……まさか?!)

猫『壬氏様、麗華の毒はほぼ致死量ですが翠苓は毒をあおり死亡とは聞きましたがどの程度かは未知数。麗華から聞いた話では量と配合さえ間違えなければ仮死状態にできるのとあの時居た男達は駒。気が触れた状態だったのは…』

壬氏『翠苓自身は仮死状態となり仲間の助けを待ち逃亡し男達にはアヘンで気を触れさせて宮廷内に忍び込ませたと言いたいのか？』

猫『断定は出来ません。麗華から頼まれた事もあるので男達も翠苓も死体安置場にまだ安置してるなら確認したいです』

壬氏『分かった……水蓮しばし留守になる。麗華を頼む』

水蓮『承知しました』

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死体安置所に医官も来たので猫猫は

猫『官女が飲んだ毒に曼陀羅華含め数種類混在してましたか？あと首元に針で指したような傷はありましたか？』

医官『確かに曼陀羅華含め数種類混在しており特定は難しい。首元に傷はなかったよ』

猫『ありがとうございます。では祭事の際に捕縛され自害した男達からアヘンのような香りは？』

医官『………独特な香りは若干だがあったがあれはアヘンではなくそれと同様の効果をもたらすものだろう』

猫『それは烏羽玉(ウバタマ)と呼ばれるものではないですか？』

医官『1番有力だと言えるが西國の先にあるもので実物は見たことないから確証は出来ない…何故それだと思った？』

猫『麗華が殴られそうだった私を守った時に自分の身に何かあれば調べてくれと紙を渡され頼まれてましたので』

壬氏『アイツはホント抜け目ないな』

そして翠苓が入ってると言われてる棺をこじ開けたら

医官『翠苓じゃない…』