薬屋と忍びのひとりごと 2〖薬屋のひとりごと〗 (ページ35)

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84 主の危機ページ35

翌朝

公務前の支度が終わった我が主に五芒星の護りをしたら

壬氏『麗華〖その御魂含めた御身を護り賜え〗お前は今日必ず無理をするだろう。でもそれを俺が望んでいないのは分かるな？この護りを渡す意味も分かって麗華に渡す』

『ありがとうございます壬氏様……どうか』

壬氏『分かっている』

仕事を終わらせ〖祭事〗の時間が分かったがもう式典は始まっている

クナイ、手裏剣、短刀を一応準備した状態で瞬身の術で蒼穹壇に行くと猫猫が止められていた

猫『祭事でよからぬ事を企んでいる者が居るんです！』

武官『何を戯けた事を！この無礼者が!!』

猫猫を六角棒で殴ろうとしたのを右腕で受け止めた時

羅漢『年若い娘を殴ろうとし庇ってくれたのは軍部総隊長殿…これがどういう意味か分かるかね？それに総隊長殿は怪我をしているじゃないか』

『羅漢様!!』

羅漢『困っているのだから通しなさい。責任は私が取る。そして六角棒を待ってる君に話がある』

『口寄せの術!!…銀狼…猫猫を乗せ蒼穹壇に行きあのお方を守ってくれ』

銀狼『御意……小娘乗れ』

猫猫『麗華!!ケガが!!

『それよりも祭事の方が優先だ…あとちょっとやらなきゃ行けない事が出来た。必ず間に合わせるから』

猫猫『無理するなよ』

『ありがとう
さてと…六角棒を持ってるお前はどこの誰だ？そんな顔の護衛…しかも毒を仕込むような奴はこの宮廷内にはいないぞ
おい!!此奴を早く取り押さえろ。自害出来ぬよう口輪をしておけ!!早く!!』

武官『は、はい！』

『羅漢様、私も猫猫を追って行きます』

羅漢『頼んだぞ』