薬屋と忍びのひとりごと 2〖薬屋のひとりごと〗 (ページ34)

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壬氏『軍部がやけに慌ただしいと思ったらやはりそうなっていたか…』

『はい。追い詰められて自殺されては困るので慎重に動くよう伝えてますが』

壬氏『宮廷内にはいるが掴めないと…』

『申し訳ありません…』

壬氏『いや…麗華が調べたおしてなければ炙りだしも出来なかっただろう』

『早急に捕縛出来るよう尽力を尽くします…ところで壬氏様次のご公務はいつですか？』

壬氏『明日蒼穹壇で行われるがどうした？』

『報告では祭具の紛失があったと聞いたのと蒼穹壇であればあそこは…』

壬氏『確かに火を焚く大きな釜がある』

『私も同席出来ませんか?!』

壬氏『頼みたいがあそこだけは女人禁制なんだ…それと薬屋が麗華が言ったその女から朝顔を植えるという言葉から色々考えてるようでまさかそこに繋がると思ってなかったから偶然が必然となる道筋が出来たら褒美に〖牛黄〗をやると言ってしまい』

『私が早く気付くべきでした…猫猫はすぐその答えを見つけます。猫猫には和紙の護りを渡されたと本人から聞きましたがもう1つの祝詞で渡してください。彼女はきっとケガをしてでも蒼穹壇に来ます』

壬氏『それは麗華もだろう？案ずるな麗華の護りがある』

『…分かりました』

壬氏『心配かけてすまない』

『主をお守りするのが私の役目です』

壬氏『俺が麗華の主ではなく、瑞月として隣にいて欲しいと願ったらどうする？』

『ご、ご冗談を…壬氏様は』

壬氏『あ、あの時は…麗華の反応を見たかった…だがあそこまで抱えてると思ってなく軽率な行動をしすまなかった…だから』

『壬氏様!!明日は早いので早々に休まれてください！』

思いがけない主の思いを聞いて嬉しいけど身分を考えると素直に返事は…と思いながら明日の〖祭事〗は何としてもお守りせねばと心に決め夜は深けていった