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その後
玉葉様は大笑いし侍女頭は赤面しながら猫猫にゲンコツ
高順様は苦笑し私は床にまだあの体勢でフリーズ
帰りは瞬身の術で帰りたかったが
壬氏『詳しく説明しろ……』
執務室内に響く冷たい声の主は我が主
『かくかくしかじかでして……』
壬氏『じゃあ、義理の簪の送り主は自分の部下。3日間の里帰りでありその李白も日頃より頑張ってるから妓楼でのひと時を対価とし薬屋を帰らせたと』
『そうです……』
壬氏『何故俺に連絡しない』
『失礼ながら…幾らその為の里帰りでも李白を徹底的に調べたら猫猫の里帰りも延びますし家族は心配なままです。
李白であれば大人の女性が好みだと聞いた事があったのと猫猫には手を出すなと念押ししてましたので』
壬氏『一応言うが里帰りなら麗華が付き添いでも良かったのは知らなかったのか?』
『へっ?』
壬氏『やっぱり……麗華は総隊長だし父上も知ってる。毒味なら麗華の影分身で代用出来ただろう』
『盲点でした。以後気をつけます(小声)李白の簪に負けた事拗ねてるの知ってるんだけどな…では失礼します』
高順『壬氏様…麗華の中では麗華は壬氏様の配下で玩具の1つに過ぎないと思って小猫が壬氏様にとって大切な人になると話してました。
でも簪の意味を理解しあの時李白に負けたと拗ねてる声を聞いた時の麗華の顔は見てられませんでした…壬氏様への忠誠心や仕事ぶりは評価してますが』
壬氏『分かってる……分かってるつもりなんだが…』
高順『麗華の心が本当に死なないようにだけはしてくださいね……では失礼します』
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時