薬屋と忍びのひとりごと 2〖薬屋のひとりごと〗 (ページ27)

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『これは父からの文を抜粋したものです』

麗華
いつか麗華がこちらに来る時に守ってくれと渡され使用したやり方で分かった事だけ書くから憶測の範囲内だと言うことを念頭に入れておいてくれ

子の一族の事を探ってたが子昌殿の立ち位置は現帝ですら目の上のたんこぶ的な存在でありどのような手段を用いても娘を後宮入りさせる

軍部の官女には特に気をつけ曼陀羅華を植えさてはいけない

楼蘭妃として後宮に入る者は子翠という名で下女としても動く。子昌の目的は娘に東宮を産ませるか上級妃とその子供の毒殺…

子昌は宮廷内の金銭横領をし飛発の改良と大量生産をするこれを知られてたら麗華か人質として価値のある者を選抜し領地に立てこもり反乱を起こすだろう
父様が死んだのは消されたと言って過言ではない。偶然が重なれば必然となり〖祭事〗の時こそ気をつけなさい

そして壬氏様のお立場も変わる…だからこそその時は〖御庭番衆〗の〖忍び〗として壬氏様を守りなさい

〖今後何があろうとも振り向かず前を向きなさい。そして大事な人を守り幸せになりなさい〗

『これが父が行った式盤の内容です……』

絶句する2人……それもそうだろう

『父が言っていた軍部の官女は〖翠苓〗と言い軍部医局近辺に断りを入れて薬草を植えてると本人から聞きましたが薬草名は不明

ですが薬草をくまなく探したら薬として扱うには難しく殺人に向いてる曼陀羅華・ハシリドコロ・トリカブト・バイケイソウ・ジギタリスを見つけ根っこから引き抜き焼き尽くしました

官女周囲は術を使いそれらしき薬草を見つけて根絶やしにして今日もチェックし新たに育ってるものはないですが可能性として既に手元にある可能性も

そして倭国の忍びも使う千本という武器がありますが基本治療目的ですが秘孔を的確に刺せば仮死状態は作れます。それを知っているか聞かれたので知らないと答えましたが色々と含みのある発言で

燃やした毒薬は味がなく水に少量の酒と毒薬を混入されたら父なら殺せますし微量すぎて私の検査キットでも反応しません…今までお話し出来ず申し訳ありません』