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『お慕いしてるか…自分で自覚してどうすんだよ…寒っ。降りるか』
幻術を解き帰ろうとしてたら
壬氏『何をしてる』
『月見酒をしておりました。壬氏様は?』
壬氏『俺は付き合いでな』
『そうですか…お酒を呑まれてるなら尚のこと寒く感じますので早く帰りましょう』
そういう私の腕を引き寄せ抱きしめながら
壬氏『麗華が居るから大丈夫だ……』
『人目がありますので💦』
壬氏『別にいい…見せておけ』
『何かありました?』
壬氏『家主は俺を酒に誘って飲ませるだけ飲ませた挙句、何処かへ出かけ戻ったらすっきりしたから帰れと追い出された…帰る時本当に大切なモノが消えてしまわぬよう早くケジメをつけろとまで言われた』
肩に頭を乗せた主の背中をトントンしてると抱きしめる力が強まり泣いてるのが分かった
壬氏『もう少しだけ…このまま…』
『落ち着くまで居ますので御安心ください』
壬氏『麗華…何があっても離れないと思ってる者が居るのにその者とは違うものを持つ者に興味があるのは失礼だよな…』
『……私からは何とも…心の赴くままで宜しいかと思いますよ』
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時