70 月見酒 ページ21
阿多『そのようだな』
『阿多妃💦この間は失礼致しました💦』
阿多『前にまた呑もうと言っただろう?付き合ってもらえるか?』
『私で良ければ』
阿多『私も麗華も漢のようだなwww』
『お互い…そのように振舞って見えるかと』
阿多『正直者だな……息子がこの手から居なくなってからずっと私は皇帝の友人だったんだ。いや、友人に戻ったのかな…麗華なら察しがつくだろ?』
『そうですね…ですが他の者に言うことはありません』
阿多『そうだと思って言った。あっちも私の事に薄々気付いてるやもしれん。だからかな…飾りの妃であろうともしがみついていたのは。だが今は麗華がいるから託せられる』
『優秀な者は他に大勢いらっしゃいますよ?』
阿多『あっちがきちんと己の気持ちを認め麗華に伝えたならどうする?部下としてではなく〖女〗として』
『そうですね…不釣り合いなのは承知してますが。亡き父からの書にも母がくれた言葉とほぼ同じ〖今後何があろうとも振り向かず前を向きなさい。そして大事な人を守り幸せになりなさい〗とあって部下としても1人の男性としても尊敬し〖女〗としてはお慕いしてます』
阿多『そうか…これから色々あると思うが〖息子〗を頼む』
『え💦あ、はい!!』
母親の眼差しで私を見て微笑んだ後立ち上がり
阿多『水の中は寒かっただろうな』
『そうですね』
阿多『苦しかっただろうな』
『…そうですね……』
阿多『莫迦だよな』
『……そうかもしれません』
阿多『みんな莫迦だ……麗華いくら主を守る為とはいえ莫迦な方法はとるな。主以外にも心を痛める者もいるからな』
『分かりました……最後に阿多様…その者達の為も含め阿多様が手向けたい花があるとすれば何でしょうか』
阿多『ふふ。この夜のような〖桜〗だな』
そう話されたあとは颯爽と降りていかれた
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時