薬屋と忍びのひとりごと 2〖薬屋のひとりごと〗 (ページ14)

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一旦軍部の医局に顔を出し先日のお礼と溜まった分の仕事をしていると

背が高い官女と先生が話をしていた。
聞き耳を立てるのも如何なものかと思いながらも軍部の官女だからか多少は薬学の知識はあるようだ

医官『麗華…紹介したい人がいるから一段落したらいいかい？』

『分かりました』

数刻後

『遅くなりました💦』

医官『急かしてしまったね。こちらは軍部で官女をしている翠苓(すいれい)だよ』

『はじめまして。麗華です』

翠苓『翠苓です。麗華様の話はよく聞いております』

『昼行灯か恐怖政治的指導者の話ですかねwwところで最近医局の薬草が増えたのは貴女が？』

翠苓『……えぇ。先生にも断りを入れて。軍部は怪我人が多いので』

『薬学にも詳しいのは軍部の官女としては強みですよね。先生』

医官『あぁ。翠苓は良い子だし勉強熱心だからね』

翠苓『聞くところによると麗華様の祖国は倭国だと』

『そうです』

翠苓『千本なる細い針金の様な武器にもなるものをご存知ですか？』

『私は知らないな。知り合いに聞いてみましょうか？軍部で必要なの？』

翠苓『いえ…少し興味があっただけですので大丈夫です。それでは失礼します』

『では、また』

翠苓ね少し探りを入れる必要があるか…

自室に戻り父から託された書物を読んでいた

(これは式盤を用いた未来予測〖御庭番衆頭〗にしか代々伝えられない陰陽道なのに何故父様が…)

╴ ╴ ╴
麗華
これを読んでる時父様は居ない…式盤は母様に教えて貰い
いつか麗華がこちらに来る時に守ってくれと渡され使用した

子の一族の事を探ってたが子昌殿の立ち位置は現帝ですら目の上のたんこぶ的な存在でありどのような手段を用いても宮廷内に入れてくるだろう

軍部の官女には特に気をつけ曼陀羅華を植えさてはいけない

里樹妃が先帝のお手つきにならないよう守ったのは、現帝、阿多妃、高順、そして父様だ
だから歳若く嫁ぎ、幼くして母を亡くした里樹妃が阿多妃に母を望んだがその後は麗華なら分かるだろう
その他の背景もな