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あの下女は阿多妃に仕えていた……もし前に諜報で得た内容で事が運ぼうとしてるのならと考えながら壁にのぼり満月を見ていた
父様は飲めなかったお酒…でも私と母様は呑めて倭国では内緒よと2人で呑んだっけ
1回も両親への献杯をしてなかった…する時間がなかったというより現実逃避したかったのかな
今夜は両親とそして主を守りたい気持ちで散った花に後宮中に幻術を施し綺麗な夜桜になった
?『この花は見たことがないが月見酒とは風流だな』
『阿多妃💦今すぐどけます💦』
阿多『いや…キミも誰かの為の酒でこの花を見せてくれてるんだろ?』
『は、はい…申し遅れました麗華と申します』
阿多『キミが軍部総隊長か…確かお父上は』
『先日亡くなりました。幼い頃から父が宮廷に私を連れてきてくれて』
阿多『皇弟君の瑞月様の昔からのお気に入りと聞いてるよ』
『今は有難い事にお抱え忍びとして仕えさせてもらってます。
忠誠を誓い主から暇を出されるまではどんな事があろうとも戦うのが忍びと教えこまれましたが
私の主は優しい方で前線に行く時も護身で渡したものを私に持たせ必ず帰還しろと心配してくれるんです』
阿多『そうか…さぞ主はそこまで忠誠を誓う者が居て嬉しかろう』
『どうなんでしょう……昔こちら30、敵300に対し私一人で突っ込み敵を全滅させたとき周りは喜ぶも主は顔を青くして無茶はするなと言われ
オレがそうだったら?と聞かれ同じ返答しか出来ずって申し訳ありません💦おひとりがいいですよね。そろそろお暇します』
阿多『互いに心配しあえる関係は良いと思うぞ…気を遣わせてしまったな。また近々呑もう。因みにこの花は何という名だ?』
『桜で倭国の象徴です』
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時