薬屋と忍びのひとりごと〖薬屋のひとりごと〗 (ページ48)

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48 毒は誰が…… ページ48

起きた猫猫と高順様と別室に行き、私の見解を話したら

猫『私も麗華と同意見であり麗華同様憶測の1つであることを前もってお伝えします』

高順『問題ありません』

その中で猫猫は園遊会の衣装について話しだした

徳妃はあの日濃い桃色の衣装でありいくら德妃がご所望しても玉葉様と同色は避けるよう他の衣装を勧めるか妃に準ずる衣装を侍女達も身につけるが本来妃も着るべき白色の衣装を侍女たちだけ着ていた

次に侍女達は徳妃が食べられないのを知った上で食事を入れ替えた

『つまりはイジメ…德妃は幼い頃から色々あった特殊な立場。亡き夫の息子に嫁ぐことはこの國では不徳なのでしょう』

猫『器の縁にある跡は毒を混ぜた犯人のものだと思います。淵を抑えて混ぜ入れたのかと…私の見解は以上です』

高順『1つ聞いて良いですか？』

猫『何でしょう』

高順『何故あの毒味役の侍女を庇おうとしたのですか？』

猫『…(シャー)…』

『猫猫💦高順様は追求する訳ではなく興味だと思う』

高順『えぇ…興味本位です』

猫『下女の命など軽く容易いものです｡ましてや毒味役の命ともなれば』

高順『壬氏様にはうまく説明します｡では…麗華？』

『猫猫と少し話がしたくて…』

高順『壬氏様の元へ行かなければならないので早めにお願いします』

『承知しました』

先に帰った高順様の気配が無くなった時

『猫猫…病み上がりな中ありがとう』

猫『こうなったから頼まれるとは思ってた』

『ところで猫猫の実家は近く？』

猫『私は花街の妓楼が家だよ？どうかした？』

『本来簪を贈る意味は分かる？』

猫『いや？…簪がどうした？』

『簪を贈るにも色々な意味があるんだけど園遊会でたまに恥をかかせない為に義理簪を渡す者が居るんだけど…妓楼が家だと聞いて…もし義理簪が武官からならその者の息抜きがてら』

猫『里帰りしていいってこと？』

『まぁね。ちなみに相手は？』

猫『大型犬みたいな武官』

『大型犬……李白殿かな?もし会いに行くなら私も呼び出して欲しいのと…』

猫『こっちもそれなりに賄賂は用意するよ』

『猫猫ありがとう!!』