37 ページ38
壬氏『(小声)お顔を拭きながらあの時のような会話はできるか?』
お顔を拭きながら黙って頷いた後
(壬氏様この件全て私の不徳の致すところ…責任は私が)
(それは違う…あの長期間で得た情報を元に詳しく後宮を見れてなかったのは俺だ…)
(ですが!!)
(麗華が引き下がれないように俺も同じ気持ちなんだ…あと侍女に対してあのように言ってくれてありがとう。だがあの殺気は本当に人を殺すぞ?)
(もう少し強めれば精神崩壊くらいは簡単です…ただ倭国に居た頃より感情丸出しになってきたので気をつけます)
(医宦や総隊長の時だけ気をつければいいだろ。麗華はなかなか感情を出さないからな)
脳内会話が終わった頃にはおしろいを綺麗に拭き落とし
猫猫が食事を持ってきてくれた
猫猫は梨花様の容態的に重湯を作って少しづつ食べさせていたので
『水も当面はトロミかな』
猫『そうだな。嚥下が弱いから…』
『そういう時は飲み込む時に喉をこうやって刺激したら』
猫『なるほど…嚥下を促すのか』
その後私がトロミをつけに行ってる間…
猫『壬氏様にお願いがあります……
壬氏『すぐには出来んぞ?』
猫『簡単なもので構いません。すぐには梨花様も体力が持ちませんから今は体内に溜った毒を排出させることに専念しお茶で小水の頻度を上げることは勿論、蒸気風呂なら汗で排出を助けてくれるはずですから』
壬氏『分かった…早めに完成出来るよう尽力を尽くす』
85人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月18日 15時