薬屋と忍びのひとりごと〖薬屋のひとりごと〗 (ページ36)

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35 おしろいページ36

侍女『はぁ？何なのよアンタ』

『先程名乗りましたが？聞こえなかったのであれば何度でもお伝えいたしますが？』

その時主の気配がしたのでキレても喧嘩両成敗の不問にしてもらおうと思い

侍女『生意気なのよ!!壬氏様の番犬だとか金魚のフンの癖に!!』

その瞬間頬にパシンッと乾いた音が響いた

猫『麗華!!ちょっとあんたら!!』
猫猫がキレながら抗議するも

侍女『何よ、余所者の分際で』
猫猫達も目くじら立てて怒鳴る光景が繰り広げられたその時

壬氏『これはこれは…水晶宮の侍女とあろうお方が声を荒げて…そこにいる者達は帝の命で来ておりますが帝のはからいを無下にする事は美しき才女達には似合いませんよ？
そして麗華は優秀な私の侍女でもあり上級医官同等で軍部総隊長ですので争い事をされるのは得策ではないです』

後宮では仮面の笑顔でキラキラオーラを振り撒き穏やかに声をかけるから侍女達は顔を赤らめ大抵はおさまるが私への説明の時一瞬雰囲気が変わったのは気の所為ではなかった

その後寝室へ入ると外に漏れてたお香の何倍も濃くむせるほどの香り…1時間以上居れば確実に発作でると思いながら

『梨花様お身体失礼します』
顔を見れば分かった事だが頬を触った時に粉が指についた

『……へぇ…おしろいね』

猫『は？』

その瞬間殺気を放ちながら薄く笑みを保ち
『この中に梨花様に化粧を施してる者はどいつだ!!』