29 逸材発見 ページ30
(壬氏様聞こえますか?)
壬氏『麗華か?!どこだ!!』
(そうか……それでどうした?)
(梨花様の件ですが下女の情報から母子共におしろいによる症状だと判明したのとそばかすで小柄の猫猫という娘は薬師をしていたと思われます)
(梨花妃は分かった。その娘の根拠は?)
(初め噂話に耳も貸さなかったのに彼女は症状を聞き1人で考えてた様子だったので多少の知識はあるかと…彼女が動くか見ても宜しいでしょうか?)
(麗華が言うならその娘は任せた)
(御意)
╴ ╴ ╴
あの子はどう動くかな?と思いながらウロウロしてたら
梨花『おまえが悪いんだ。自分が娘を産んだからって男子の吾子を呪い殺す気だろう!』
玉葉『そんなわけないと分かってるでしょ?先生側仕えの官女からの進言もあったじゃない』
『あーららまだつけてるのかったく。あのヤブ医者め』
何てブツブツ言ってたのが聞こえたのかそばかすの女の子にじっと見られ
『どうしたの?』
猫『いや……書くものがないかと思って』
『だったら私の布使う?墨汁は…』
猫『それなら草の汁を使うよ』
『貴女字が書けるのね。何て書くの?』
猫『まぁ気休めでもあのおしろいは毒だから〖おしろいはどく、赤子にふれさすな〗と書くつもり…それに貴女も分かってたんでしょ?』
『ブツブツ文句言ってたら分かるよね💦私は麗華よろしく』
猫『私は猫猫…よろしく』
『猫猫その文はどう渡すの?』
猫『石楠花の枝に結んで窓辺に置いて気付いてくれたらラッキーかなと』
『梨花妃の激昂凄かったから見てくれたらいいね』
猫『まぁね……そしたら私は』
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月18日 15時