薬屋と忍びのひとりごと〖薬屋のひとりごと〗 (ページ24)

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23 忠誠の儀式ページ24

出発1週間前

『壬氏様少しお時間宜しいでしょうか』

壬氏『どうした？何かあったか？』

『いえ｡私達一族が主に対して行う儀式をしてなかったもので』

壬氏『儀式？』
訝しげに私を見る壬氏様と高順様…そりゃそうだと思いながら伸びた髪を10cm程クナイで切り術式を施したら

1本、1本の髪が和紙となり赤い札に包まれた

壬氏『これはどういうことだ』

『忠誠の証とし私が任務でそばに居られない時その和紙を懐に入れてればそれが壬氏様を守り、壬氏様が守りたいと思う者に渡せばその方も守られます。
あとその紙を持ち刀や人など頭の中でイメージすればそれが出てきます｡このやり方は1日限定なのと壬氏様以外の方が触ろうとすれば弾かれます』

壬氏『なかなか面白いものだな…高順触ってみろ』

そう言って触ろうとした高順様の手は静電気が走ったかのような痺れを伴いながら弾かれ壬氏様がイメージしたのは刀だった

壬氏『なるほど…麗華が居ない間は懐にいれておく。俺が誰かに渡すのも1日限定か？』

『和紙を1枚持ち何日間の護りをここにと唱えた後渡せば大丈夫です』

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出立の日
『壬氏様、高順様、水蓮様行って参ります』

壬氏『待て麗華〖1ヶ月間の護りをここに〗無事の帰還を待っている』

『ありがとうございます』

到着したのは異邦民が攻め入ろうとしている国境付近

『皆さんその文字の書いてある武器を一斉に敵方に投げてください』

今回の部隊は30人…対する相手方は300人
無謀な戦いだと士気が落ちそうな中で私の発言に皆驚くも

父『黙って麗華の指示に従え…面白いものが見れるぞ』

仲間が次々投げたのは飛雷針のマーキング入りのクナイ
それを使い次々と敵を倒していき30分後には300人を全滅させ

指揮官を捕え主上様の指示にて捕縛し國へと帰還した