薬屋と忍びのひとりごと〖薬屋のひとりごと〗 (ページ22)

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21 後宮ページ22

壬氏『ここで待っていろ』
そう言って壬氏様自ら女官を連れてきてくれ

『お忙しいところお手を煩わせてしまい💦』

女官『初めて後宮に入るなら緊張するもんね』

そして男子禁制の空間での身体検査は……羞恥で顔が真っ赤になり終わった

壬氏『終わったか……っておい！麗華!!』

『え？あ💦すみません💦』
鼻血が再度出たので手拭いでおさえ医局へと向かった

壬氏『鼻血は止まったか？』

『お見苦しい所を申し訳ありません。落ち着きました』

壬氏『なら、入るぞ
医局研修最後の場所がこちらで先生のサポートをする役目の者です。日程は本日のみで後宮に居る妃の回診のサポートだが私達も同行する』

『承知しました。麗華と申します…よろしくお願いいたします』

医官『他の先生達からも話は聞いてるよ。ここはそこまでバタバタしないから安心してね』

それぞれの妃に挨拶し回診のサポートをしていたが

このおしろい…
ここで作られるおしろいの成分が分からぬ以上下手な事は言えないし何よりこの医官が気づいてない

俗に言うヤブ医者なんだろうか…いやいや…そんな人が後宮を担ってるはずがと思う点がありつつも後宮での研修は終了しどこにでも呼ばれるのと医官の許可が下りずとも緊急時は対処していいとなった

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壬氏『妃の回診時何やら思いつめていたが何か気になったか？』

『私の國でのあの手のおしろいは亜鉛が入っており肌から吸収され多量摂取は死に至ります。ましてや後宮の上級妃ともなれば世継ぎ問題の時に……と思いましたがこちらの國での成分が分からないのと先生がご指摘されなかったので』

壬氏『高順、あのおしろいについて調べられるか？それが有毒性なら廃止し回収する』

高順『分かりました』