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軍部での勤務と鍛錬をこなす中
医官『麗華、この薬草を加えたら兵糧丸の即効性にならないかな?』
『確かに良いですね。あとは持続時間等色々試して宜しいでしょうか』
医官『いいよ。もう少ししたら別の隊が戦に行くから持たせたくてね』
『そういう事でしたら早急に作ります』
医局に泊まりこみ試行錯誤しながら即効性と持続性のある兵糧丸を作りあげ我ながら天才と思いながら
『先生!!出来ました!』
医官『こんなに沢山…本当にありがとう。今後は西の医局と後宮の医局にも行く流れだから』
『分かりました!お世話になりました』
╴ ╴ ╴
西側の医局は老人で他の官女が来て居ない
『今日からお世話になります麗華と申します。他の官女は…』
医官『皆の動きを見ていたが他の者は別部署に移動になったんだよ』
『そうなんですね。このサラシは昨日のものですよね?洗濯から初めて宜しいですか?』
医官『どうして昨日と思った?』
『傷などによる出血は初め鮮血でそれが酸化し黒みが出ます。血液の乾き具合からして昨日が妥当でありそれ以前のサラシを先生が放置されるとは考えにくいので』
医官『正解。君の噂は聞いてたからちょっと意地悪したね。そしたらサラシを頼むよ』
初めて来る官女に対しては優しい意地悪であり
そこでもひと月勉強し残るは後宮となり一旦壬氏様の宮に帰ってきた
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月18日 15時