【鎧武】おにーちゃんと俺『バロン』 (ページ7)

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５，過去　　（捏造された設定が多いです）ページ7

―――ザックside

生まれついてのイイコな俺。

三歳からサッカーを初めて、四歳からはピアノを始めた。

どれも練習をすればするだけすぐに上手くなった。

７歳にはサッカーをやめてスイミングに変わった。

８歳からいろんな楽器を触った、金管とか木管とかも普通に。

１０歳の頃にはスイミングは凄い良いレベルになっていたというのもあってバスケ
に変わった。

１１歳にはエレキギターやドラムと軽音にも手を出した。

１３歳、授業を聞いて家でもそれなりに勉強してテストは全部９割以上が当たり前だった。

同年、ダンスを始めた。

１５歳、高校はいいところに受かったため家から離れて寮生活に。

１６歳、家に戻ると妹のAが見違えるほど醜かった。

１７歳、大学の事もありたびたび家に帰ることが増えた。

１８歳、大学に合格して良い所だと両親が喜んだ。

１９歳、満喫できるキャンパスライフに違和感を覚えて実家に帰宅
　妹の姿が見当たらない。

２０歳、カイトに出会う。

２１歳、カイトとペコとチームバロンを作り本格的にダンス活動を始める。

２２歳、ランキングにすぐ乗ってガイムと並ぶ。

そして今がある。

こうしてみると充実した人生だ。

妹と話すことなんてせいぜい挨拶位だった。

「おはよう」「おやすみ」それくらい。

俺が忙しいわけじゃない、妹が色々やらされてただけ。

仕事を継ぐわけでもない俺は自由に生きてるのに、ずっとAは。

気付いてない訳じゃないんだ、でも母に逆らう気がして何もできずに。

１９歳の『あの時』俺は・・・

――夏

「ただいまー」

「あら、***帰って来るなら言ってくれればよかったのに」

タオルで手を拭きながら母が来た。

「ごめん、突然帰ってきたくなって」

そう言って自分の部屋に向かった。

奥の妹の部屋から異変を感じた。

扉を開けるとフトンとまっすぐ平らな板が置いてあるだけの何もない部屋だった。

「Aは？」

「習い事よ？」

「あぁ、そっか。」

そうだAは小学生だった。

遊びに行くこともあるんだ。

そう思っていたけど夜にも帰ってこず朝にもおらず。

「Aは？」

「今は友達の所よ？」

隠してるんだ、母はAの何かを。

大学に行きながら働いてるところに退職届を出して
実家に完全に戻ることに。

高卒で雇ってもらったのに・・申し訳ない。