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打ち掛けを脱ぎ捨て近くにあった刀を拾い牛鬼に強くそう言えば彼は押し黙り、静かにわかりましたと言って私を抱えた
ぬらりひょんのあとを追うように、私たちもまた上へ上へと駆け上がる




「姫様、なぜいきなり総大将を追うなどと」

「…嫌な予感がする」

「嫌な、予感…?」




あやつのことだ、死ぬようなことは無いだろうが…
それに等しいような大きな怪我をするのかもしれない




「それは総大将が、やられると…!?」

「違う、そうではない。ただ、それに等しいような……
あの羽衣狐とやらならばそれこそ生き胆でも取ってしまうのではないか」

「!」




なにかと、生き胆にこだわる妖怪だ
生き胆を喰らい妖力を貯めてきたのだろうからこそ、抜けた今ぬらりひょんの肝を狙う理由は当然




「妖怪にとって肝を取られることは人と同じく死を意味するのか」

「いえ、妖ならば肝を取られたくらいでは死ぬことはありませんが…
大幅に寿命を削られます」

「寿命…」




ならば、やはり行かなければならない




「あの男を傷つけられて、私とて頭にきているのだ」

「!…A姫様?」

「あんな女狐においそれとあやつの肝をくれてたまるか…!」




ゾクリ
牛鬼は思わず己の抱える姫に畏れを抱いた
Aから放たれる、畏とは全く異なる何かの気
それは恐ろしく高圧的で、頭を垂れたくなるようなもの




──これが、総大将の心底惚れた姫……




ただの姫とは全く違う、美しく、そしてとても強い姫
我が総大将の隣にこそ相応しい気高き姫だ




「着きましたぞA姫様!」

「っ!」




瓦の上に降り立ち上を見上げると、てっぺんへと駆け上がるぬらりひょんに今にも襲いかかろうとしている羽衣狐の尻尾が見えた




「武装色硬化」

「姫様?」




持ってきていた刀を武装色の覇気で硬化すると、それを思い切り振りかぶりぬらりひょんのほど近くに向かって刃先を向け、投つける
投げられたそれは女…ましてや姫が投げたとは思わぬほど早い

それに牛鬼は目を見開くも、その瞬間に羽衣狐の尻尾がぬらりひょんへと向かい、その刀と尻尾がぶつかりあった




ガキィンッ




肝を取るために伸びたその尾は突如飛んでき刀に軌道をずらされ、ぬらりひょんの肝には届かず肩を貫く程度で終わった




「ぐっ!!」

「チッ………とどめをさせると思うたか?」




ぬらりひょんは貫かれた肩に手をやり、痛みに顔を歪めた



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カリディア(プロフ) - 最高です!続き楽しみに待ってます!頑張ってください! (7月25日 21時) (レス) id: dddfdc4b55 (このIDを非表示/違反報告)
ポケモンラブ(プロフ) - 応援してます! (7月17日 22時) (レス) id: 90acc880a8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ポケモンラブさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (7月17日 21時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆりさんさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (7月17日 21時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ポケモンラブ(プロフ) - 続き気になりすぎてやばいから更新お願いします! (7月17日 16時) (レス) id: 90acc880a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月6日 17時

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