奴良組 ページ22
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それからさらに数日の後…
「よぉ、A姫」
「……………………」
毎度ながら悪びれなくニヤリと笑みを浮かべながら現れるこの妖にAは頭痛を覚える
「鬱陶しいぞ、貴様」
「相変わらずひっでぇな」
いつも通りただ笑ったままAの毒をひらりとかわすぬらりひょん
「なぁ、A姫」
「なんだ」
「あんた、息がつまらねぇかい?」
「…………どういう意味だ?」
「ここに居て、息がつまらねぇか、と聞いたんじゃ」
ぬらりひょんからの突然の質問にきょとんとしたものの、Aはその意味を知り小さくため息をついた
「つまらぬわけがなかろう。
こんな場所に縛りつけられて嬉しい者などいるか」
「じゃろうな。珱姫も息が詰まると言っておったわ」
「そうか」
だから、なんだと言うのだろう
「A」
今度は呼び捨てだ
Aはちらりと流し目をやる
「外に行くぞ」
「は?」
「それ、立て!」
目の前まで歩いてきたぬらりひょんはAに手を差し出し笑っている
AはAで、急展開すぎる事態に呆然としていた
「早うせんか!」
「なっ、ちょっ」
動かないAに痺れを切らしたぬらりひょんはAの手を掴み引っ張りあげ立ち上がらせると、そのまま横抱きにして庭へととび出た
「な、ま、待て!どこへ連れていく気だ!?」
「まぁ黙ってワシに身を任せておけ!」
「任せられるか!離せ!」
「そう言うなそう言うな!
もう珱姫は連れて行ってんだ、珱姫はあんたが来なきゃ寂しいだろうよ」
「なんだと!?
珱をどこに連れていったというのだ貴様!!」
「ぐえっ、お、おいA姫!
首が絞まってるぞ!!」
「吐けこの妖怪が!!」
Aを抱えてる為に両手がふさがっているぬらりひょんはAの両手で胸ぐらを掴まれていた
思い切り締め上げている為に首が絞まってるらしい
「落ち着かんか!まったく……大丈夫じゃ
あんたも今から同じ所に連れてくからのう」
「……あの子に何かあれば問答無用でその首貰い受ける」
「怖いのう、相変わらず」
大人しくしていれば、とりあえず珱姫と会える
ぬらりひょんは嘘をつく妖怪ではないと前言っていたのを信じ、そのまま大人しく運ばれることを選んだAであった
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カリディア(プロフ) - 最高です!続き楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年7月25日 21時) (レス) id: dddfdc4b55 (このIDを非表示/違反報告)
ポケモンラブ(プロフ) - 応援してます! (2019年7月17日 22時) (レス) id: 90acc880a8 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ポケモンラブさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ゆりさんさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年7月17日 21時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ポケモンラブ(プロフ) - 続き気になりすぎてやばいから更新お願いします! (2019年7月17日 16時) (レス) id: 90acc880a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2019年7月6日 17時