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「是光殿がおられなければ最悪姉様はっ、っ
殺されていたのかもしれませんよ!?」

「あれ如きの妖怪に私は殺せなんだわ」

「姉様!私は真面目に言っているのですよ!?」

「私とて真面目だ」




本当、愛らしい姫だ




「心配をかけたのならば、謝ろう。悪かった。
だが、私は貧弱な妹が心配でな」

「ひ、貧弱なんて、酷いです!
さっきもそう仰ったの忘れてませんよ!!」

「そうプリプリ怒るな。可愛いだけだぞ?」

「もう!姉様!!」

「ほら、部屋へ戻るぞ。珱」

「あっ待ってください!」









▽▲▽▲▽









「姫様方、ご無礼つかまつる」

「入れ」




戸の奥から是光の声がし、中に入ることを許可すれば中に入って一度頭を下げた




「是光殿?どうかなされたのですか?」

「はい。姫様方にお渡ししたき物が」

「渡したいもの…なんだ?」




珱と顔を見合わせ、是光を見ると我らの前に出されたのは二本の小ぶりな刀
それにさらに私たちは目を丸くする




「A姫様、珱姫様、これらは退魔刀に御座います。
ぜひお二人はこれをお持ちください」

「退魔刀…?」

「これはまた……
姫に贈るにしては色気のない贈り物だな?」

「A姫様…からかうのはおやめくだされ」

「ふふ、すまんな。お前はからかうと面白いから」




今までも何度かからかったことはあるが、全て予想を超えるナイスリアクションをくれた
だからか最近どうも是光をからかうのがブームである




「あの、すみません。退魔刀…とは?」

「あぁ、退魔刀とは陰陽師の念を込めた刀です。
これらの刀は我が花開院の現当主十三代目秀元めが造った刀でして」

「ほう」

「そのような方が…」




あの腹立つ男がこんなものを作るとは
刀のひとつを手に取り、鞘から刀身を眺めて見る

怪しく光を反射させながらもその刀はどこか美しい
妖刀ではなく退魔刀となれば陰陽で言うならば陽の力の籠った刀ということだ
確かに妖刀のようにどこかおどろおどろしいような力は全くなくむしろ研ぎ澄まされた、真っ直ぐとした何かを感じる
天才と言われているのは知っていたが、本当に天才だったとは




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カリディア(プロフ) - 最高です!続き楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年7月25日 21時) (レス) id: dddfdc4b55 (このIDを非表示/違反報告)
ポケモンラブ(プロフ) - 応援してます! (2019年7月17日 22時) (レス) id: 90acc880a8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ポケモンラブさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆりさんさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年7月17日 21時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ポケモンラブ(プロフ) - 続き気になりすぎてやばいから更新お願いします! (2019年7月17日 16時) (レス) id: 90acc880a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月6日 17時

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