検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:24,660 hit

雪122片 ページ31










 「あ”〜〜〜〜〜気持ちい…………」




 一応のお許しをもらった後はまた直ぐに寝た。




 夕方まで気持ちいいくらい爆睡してた。





 今まで寝不足だった時間を足して引いてもお釣りがくるほど寝たので幾分か気分も良く、夕飯は許可を得て軽めにつくった。




 彼よりも先に風呂に入り、熱めの湯に肩までどっぷりと浸かる。






 熱いのにも数分もすれば慣れてきて、また少し寝る寸前の境界線を彷徨っていると、







 ちゃぽん。




 水を波立たせる音。




 ハッとして目を開けると、







 「…………ハアアッ!?」





 遙治が同じ湯に向かい合って浸かっていた。




 素知らぬ顔でめいっぱい伸ばしていた足をつつつと指先でなぜられ慌てて引っ込める。





 同時に体勢を体育座りに直して胸を隠した。






 「何 、っでしれっと入ってんだよ!」




 「何と言われると……貴女が約束を破った事へのお仕置きですかね?」




 「…………」



 「それと帰ってから何も構ってくれなかった腹いせです」





 実に良い笑顔。






 「……………………いえその」




 「あの言葉と土下座だけで私がすんなり許すと思いましたか?」





 ……忘れていたがコイツはSだ。塊だ。




 一見そう見えないからこそ質が悪い。






 「……あんまジロジロ見んなよ」



 「どうせお互い全部見てるじゃないですか」



 「〜〜〜〜〜〜」





 ああ言えばこう言うとはこの事か。





 「見えない方法、ありますよ」



 「?」





 膝を抱え込んでいると手を伸ばされる。




 疑いまくりつつ手を預けると引っ張られた。






 「なっ!?」





 ばじゃん、と水音の後は静まる水面。




 「これなら見えないでしょう?」



 「……頼む今情報整理するから話しかけんな」






 体の熱で再び茹だりそうで顔を隠す。









.

雪123片→←雪121片



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
設定タグ:金田一少年の事件簿,高遠遙一 , HoneyWorks , camellia   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

camellia(プロフ) - あみさん» ありがとうございます!続編もよろしくお願いします、頑張ります!! (2019年8月1日 15時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とっても面白かったです!これからも頑張って下さい! (2019年8月1日 15時) (レス) id: e50713e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - え、携帯のお調子大丈夫ですか!? わーい(ノ≧▽≦)ノ そう言っていただけると嬉しいです! 正直リアルでの恋愛ゼロなので推しへの愛でここまで書けるとは思ってもなかったです() こっから面白くさせますよー!!! (2019年7月18日 7時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
SR400 - 携帯壊れてから見てなかったんですが、久しぶりに見るとやっばり面白いです!めっちゃキュンキュンしました! (2019年7月17日 22時) (レス) id: d097415149 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - SR400さん» 優しいお言葉誠にありがとうございます(*´▽`*) 9話にも及ぶ長ったらしさによくぞお付き合いいただけました。これからも頑張らさせていただけます! (2019年6月30日 8時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:camellia | 作成日時:2019年5月1日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。