彼と英雄 〜日常〜

【番外編】嘘つき焼き殺すガール【鰓】 ページ31

「さて、それじゃあそろそろ行くか。」

と会場に向かおうとすると

「鰓(旦那)様〜」

着物の女性がやって来た

ん…なんか嫌なテロップが

気のせいか……

「おう、清姫か。」

という

腕にくっついてくる

特に気にしない

「あら、後ろのお方達は？」

と

「ハロウィンのパーティーへ招待した。」

「あらあら、そうでございましたか。」

何処かのお姫様だろうか

と思う人もいるだろう

実際年齢彼女はだいたい13歳だ

最もプロモーションにしろ、言葉にしろそうは見えないだろうが

「彼女は清姫。きよひーとでも呼べば良い」

彼女と接するにあたって注意点は一つだけある

「彼女と接するにあたって注意することだけはひとつある。【嘘】だけはつくな。」

と真剣な顔で言う

「どんな【嘘】でもだ。優しい【嘘】、酷い【嘘】、喜ばせる【嘘】兎に角彼女に嘘を言ったら焼かれる覚悟だけはしておけよ。」

というと少し吃驚した

こいつ安珍に騙されたからなぁ……

清姫も心底嫌そうな顔をして

「【嘘】なんて疎ましい言葉でしょう……。最悪の言葉、私が大嫌いなものですわ。」

と

まぁ、嘘をつかないってのは無理だろうけどな

殆ど、世界は嘘だらけだし

「ほれ、行くぞ。」

と固まってるあいつ等を再起させて行く

「てか、お前いつまでくっついてるんだよ。」

「ふふ。」

と微笑む

全く

困った姫様だ。

満足【萌恋】→←全員いなきゃ意味がない【鰓】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す