歪んだ夢【小説】

そろそろ行こうかな【永遠】 ページ7

「ふんふふふ〜ん♪」

優雅に鼻歌を歌いつつ

足をふらふらと揺らし

「今日は平和？かなぁ〜」

笑いながら呟き

ビルの屋上から街を見下す。

「おい、危ないぞ」

振り返ると高身長の男性

私の片割れ。

「あは、心配してるんだ〜お姉ちゃん嬉しい♪」

「アホか、落ちても知らん」

「とか言いつつ、助けるんだよね〜」

ガタンッ

私は空中へ身体を投げる

「おいッ！！」

「大丈夫だって」

拘束と呟く

すると、ビルから鎖が出てきて私の足を固定する。

「死ぬわけないでしょ？」

「はぁ、あのなぁ…」

「ふふ♪」

「落とすぞ」

「しないくせに」

とりあえず、久遠行くよ

そう言うと足を拘束していた鎖は外れ

私は下へ落ちて行く

久遠は飛び込み、私の身体を抱きとめる

「今回の退治もお前に任せていいか？」

「今回は退治じゃないよ」

「探索か？」

「うん、情報収集…探索だよ」

ふーんと言いながら

柱を足で蹴り、下へ落ちていく

器用だなと思うと彼の目が見開く

「なんか、女が絡まれてるな…」

どうする？

「へー、人が助けそうな感じならパス」

「ふーん…あっそ」

私は女が絡まれてる方向を見ながら

近づくナイトメアの気配を感じた

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