迷い込んだのは… 一人の巫女？ 肆 【文スト】

◇百三十六、 夜の追撃者 ページ43

「さぁ、始めましょうか。」


え、。
パキパキ…という効果音と共に寒い程風が吹く。


『…！ 草原賛歌！！』



突然の攻撃に同じ「風技」で跳ね返す。
危な、、ちょっと待って。今、夜だよね…？

それでも相手は御構い無しに攻撃を仕掛けてくるだろう。…かすかに見えた眼の光が、失われかけている。



「ふふ、ふふふ。やっと、やっと…！！」



そう言う彼女は、狂気に侵されているようにも見えた。
とりあえず、止めないと！



『山光焱！！』



《山火焱》と《天照花火》の合技。
これを使うのは初めてだけど…今までの相手とは格が違うため、悩んでいる暇はない。

相手の周りを、最高度の火力のリングが囲う。それに続いて火囲いの内側地面からとてつもない程眩しい光が発光した。



「うっ、、？！」



一瞬の間で相手を戦闘不能にし、次の札をたたみかけた。








「…なんてね。」

『！？』







次の瞬間、とてつもない程の熱気が辺りに溢れ、私の思考は次の一撃に間に合わなかった。




『＿＿ぁ』


「「主！！／Aさん！！」」




「…意外と呆気ないですね。�爐�師匠様？〃」



彼女は何を言っているんだろう。
お師匠…？此処にきて、人違いという事は有り得ない。なら、尚更理解が出来ない。

嗚呼、久々に感じる痛みだ。
こんな痛いのは…あの時以来だ。




『ぅ…、あなたの師匠になんかなった覚え…無いんだけど？』


「あ、まだ生きてたんですね。」




渾身の一撃に何とか耐えながら立ち上がる。
大幣に光を宿らせ、自分の防御をしながら次の攻撃に備えた。






「＿甘い。」

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