◇百三十七、 終戦の幕 ページ44
「_甘い。」
そう言って彼女は、自身の持つ神楽鈴に力を貸し、その綺麗な音と共に眩い光を放った。
風を切り、凄まじい勢いで命中した光は、やがて夜に支配され静まった。
彼女以外の人影は、もう何処にもない。
「…ふ、ふふふ、これで…やっと私は…!!!」
『_甘い。』
「_は」
彼女が振り返ると同時に、先程の光とは比べ物にならない閃光が放たれた。
音も聞こえない速度で放たれたそれは、大地を響かせ、そして標的に着した。
『私の合技を水で蒸発させ、視界を奪う…そこまでは大したものだったよ。』
「如何して…何故、無傷なの…!?」
『それには答えてあげよう。…私の身代りを、まさか本物だと思ってたなんてね。』
「…。」
やっと理解が出来たみたいかな。
そう、私は視界が水蒸気で見えなくなった瞬間に、咄嗟に身代りの札を出したのだ。
それによって渾身の一撃は回避。と共に敵の背後に回り、油断させてから倍返しをしてあげたという事です。
「…っ、」
『体が動かないでしょう?さっきのはただの光じゃなくて、雷光も含まれているから、暫くは動けない。』
さぁ、貴方が一体なんの目的でこんな事したのか、じっくり聞かせてもらう。
私の大事な人達を巻き込んだ罰は、…
ちゃんと、払ってもらわなくちゃね。
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ふぃりあ(プロフ) - 獣兎さん» ありがとうございます!! そう言ってもらえてとても嬉しいです。´∀`*)b (2017年10月8日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
獣兎 - 今迄この作品を読ませていただいてました。とても面白かったです! 更新を楽しみにしておりました*(^_^)* (2017年10月8日 16時) (レス) id: bba55528ae (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 桜刀/夢悪蝶さん» ありがとうございます!!とても嬉しいです…、更新頑張ります! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
桜刀/夢悪蝶 - 続編おめでとうございます! 文ストはあんまり見ないけど、ふぃりあさんの作品を見て興味をもちました! 投稿頑張ってください! (2017年9月28日 20時) (レス) id: 1ef74e7ff5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - Maiさん» ココ、コメントありがとうございます!(・・、) そうなんですね!私も初めて知りました…。これで更新頑張れます。 (2017年9月19日 22時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃりあ | 作成日時:2017年9月17日 19時