◇百二十九、 アラワシ ページ36
『…雪?』
頭上から降ってくる、見た事のある雪。
…ということは…!
感付いた時には、目の前の光景には何かが追加されていた。見慣れた姿を現したのは、
そう、探偵社の皆んなだ。
『…大丈夫、ではなさそうですね…。』
ただし、その見慣れた姿にはあるはずのない傷があった。一人ではないが、全員ではない。
「…マフィア。」
『…、乱歩さん?』
「さっき、ここに巫女服を着た子が来た。そして今、その子はマフィアの拠点に向かってる。」
『…!』
珍しい人物が発したのは、少し驚く内容。
私と関係を持ってる場所へと移動していってる…?でも何のために。
いやそれよりも。
『太宰さん、探偵社のことはよろしくお願いします。』
「…分かった。」
敦「っ、Aさん、何処に?」
『マフィアの方に行ってみます。きっとさっきこの探偵社に来た巫女少女は私関係です。なので、これからの責任は私がとります。』
鏡花「でも、あの子。変な術のようなもの使ってた…せめて、私も…!」
光を宿した鏡花ちゃんの目は、私を本当に心配してくれているということがすぐに分かった。
でも、それを私は…首を軽く横に振って否定した。
『ありがとう、鏡花ちゃん。でも、もうみんなに迷惑をかけたくないから…ごめんね。』
それだけ言って、私は探偵社を飛び出した。
『鈴神!!!』
「分かっておる!」
人目のつかない場所に移動し、鈴神を巨大化させ、その上に素早く着地した。
その刹那、風を切る勢いで目的地へと距離をつめた。
乱歩さんの言っていたこと、そして今までの情報を結びつけると、つまり。
相手は、私のストーカー?をしていて、そしてまさかまさかの巫女ときた。だとしたらやはり普通の用事ではないことは確かだ。
鏡花ちゃんが言っていたように、相手も何かしら術が使える人間。
でも、この時代に…人間に術式を使える人間なんて、私でも例外だというのに果たしているのだろうか。
しかも何故私達を狙うのか。
こっちからしたら、ただの不審者だ。うん、不審者。
…といっても、やっぱり分からないな。全く心当たりがない。
相手の意図が、全然掴めない_
だからこそ、私の大切な人達を傷付けた罰は重い。はやく終わらせて、聞き出さないと…!!
時間を出来るだけ無駄にしないよう、鈴神はスピードをさらに上げた。
.
「まずは、ひとつ…。」
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ふぃりあ(プロフ) - 獣兎さん» ありがとうございます!! そう言ってもらえてとても嬉しいです。´∀`*)b (2017年10月8日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
獣兎 - 今迄この作品を読ませていただいてました。とても面白かったです! 更新を楽しみにしておりました*(^_^)* (2017年10月8日 16時) (レス) id: bba55528ae (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 桜刀/夢悪蝶さん» ありがとうございます!!とても嬉しいです…、更新頑張ります! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
桜刀/夢悪蝶 - 続編おめでとうございます! 文ストはあんまり見ないけど、ふぃりあさんの作品を見て興味をもちました! 投稿頑張ってください! (2017年9月28日 20時) (レス) id: 1ef74e7ff5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - Maiさん» ココ、コメントありがとうございます!(・・、) そうなんですね!私も初めて知りました…。これで更新頑張れます。 (2017年9月19日 22時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃりあ | 作成日時:2017年9月17日 19時