55 勘違い ページ7
ま「…ん？」
放課後になり、帰ろうと靴箱から靴を取った時だった。
…ひらり、と何かが落ちた。
『なんか落ちたよ？』
ま「あっ」
それは、二回折り込まれた紙だった。
落ちた衝撃で、開いてしまったけれど。
『…「体育館裏で待ってる」って…。』
ま「…え」
『！もしかしてこれ、果たし状じゃない…！？真冬、なにしたの…！』
ま「いやいや絶対違うよ！？何もしてないしされた覚えしかないし…←」
この時少しだけ、Aが鈍くてよかったと心の隅で思った。
ま「まぁちょっと行ってこようかな…先帰ってる？」
『んー…、いや、待ってるよ。絶対勝ってきてね！』
待って絶対なにか勘違いしてるよ←
…相手が誰なのかは大体検討がつくし、いっか。
ま「じゃ、ちょっとまってて。」
そして僕は、体育館裏に向かった。
＿＿＿＿＿＿＿
留「あ！やっぱり、来てくれたんだね！」
あ、やっぱり。この人だと思ってた。
ま「…何でここに呼んだの？」
留「え〜、分かってないのー？」
分かって何か得でもあるのかな。
留「あのね、私、真冬くんが好きなの。
…だから、付き合ってほしいな？」
ほら、また…。
この子はきっと、本当は僕の事なんて本気で好きじゃないと思う。
もしそうじゃなかったとしても、答えは決まっているけれど…。
ま「…ごめん、僕他に好きな人がいるから。」
そう言って、立ち去ろうとした。
した、かったのに。
留「…あれぇ？好きな人なんて、居ないんじゃなかったの？」
ま「…！」
留「そっか、そうなんだ…じゃあ、Aちゃんにも伝えないとね！」
ま「何で、そんなこと」
留「え？ だって前、Aちゃん真冬くんの事�猴墜訐�みとしか見てない″って言ってたから…。
応援、してくれるんじゃない？」
そんな言葉を、彼女は僕のすぐ横で言った。
…そんな事、知ってる。
冷静を保とうとする身体に、冷や汗が伝った。
留「…でもやっぱり、真冬くんはAちゃんの事が好きだったんだ？」
ま「…別に、Aの事なんて、
好きなんかじゃ」
.
ジャリ、と、地面を踏む音が聞こえた。
.
『…真冬？』
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ふぃりあ(プロフ) - 稀代さん» コメありがとうございます！！！ わああそう言って下さるととても嬉しい限りです…！！ はい、頑張りますね！！ (2018年8月4日 22時) (
レス) id: a43d61c64e (このIDを非表示/違反報告)
稀代(プロフ) - お話の書き方とか、ストーリーがすごい好きです！更新待ってます！頑張ってください！！ (2018年8月4日 20時) (レス) id: 409dd2a048 (このIDを非表示/違反報告)
飃 - 待ってます！ (2018年8月4日 13時) (レス) id: 20dbb851d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 飃さん» コメありがとうございます！！！！ えええすごく嬉しいです…！更新頑張ります！！ (2018年8月3日 21時) (レス) id: a43d61c64e (このIDを非表示/違反報告)
飃 - 初コメGET！大好きです！更新頑張ってください！(*´∇｀*) (2018年8月2日 8時) (レス) id: 20dbb851d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃりあ | 作成日時：2018年7月29日 21時
