生き別れの双子…は、人気歌い手…？ 2life【歌い手】

76 僕等の気持ち ページ28

prrrrrrrr…







ま「A、携帯鳴ってるよー！」


『あ、ほんとだ…誰だろ？』







Aとの勉強時間が終わって、ゆったりタイム。。。

…の時、あまりならない音が鳴った。









『はい…え、お母さん！？』








え、Aママ！？








『うん…、はあ…、へ！？』


ま「！？」


『そんな…、え？…わかった、はい。』ﾌﾞﾁｨ


ま「ど、どうしたの？」






相手…お母さん、だったよね。








『お母さんが…もうすぐ帰ってくるって。』


ま「え！？」







か、帰ってくる！？


ってことは…







『…で、真冬の事なんだけど、』


ま「ま、待って！」


『え？』






って事は、僕元の家に戻らなきゃいけないんじゃ…？


そうだよね、僕ここに居る理由なくなったし…、、







『あ、あの…真冬？』


ま「…ごめん、ちょっと散歩してくる！」


『こんな夜中に！？』







と言って何となく出てきてしまった。


だって、Aもなんだか言いにくそうだったし…絶対、戻ることになる話だよね…








ま「…戻りたくないな。」








…って、いや！

なに考えてるんだ…、








.








ま「…ん？」







あそこにいるのは…






そらるさん？









そ「…あ、」


ま「あ。」






う、気付かれた。


そらるさん、帰らなくていいのかな…






ま「なにしてたんですか？」


そ「…別に。夜風に当たってただけだよ」







…街灯に照らされたそらるさんの顔が、

なんだか寂しく見えたのは気のせいだろうか。







そ「相川は、どうしてここに？」


ま「あ、僕は…、」







なんて言えばいいのだろう。


いっそ、ぶちまけてしまおうか…

いや、やめておこう。








ま「なんとなく、ですかね。」


そ「…そう。」









.









そんな横顔を見て、ふと思った。





…そらるさんは、Aの事、


どう思ってるんだろう？

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