心が通じて唇が重なる ページ24
『りょ………両思いって………ことですか？』
「そ………そうです………」
『………………』
Aさんは遠くを見つめて動かなくなってしまった………
「Aさん？あの…大丈夫ですか？」
『大丈夫………じゃないです………』
えっ………もしかして………
両思いなんの嫌だった？！？
そんな………今さら好きになるなって言われてもそれは無理難題すぎんですけど？！？
『山崎さんが私のこと………好いてくれるなんて………夢………あぁ………これ夢かな………うんたぶん夢………明晰夢ってやつかな』
「えーっとAさん？夢じゃないんですけど？」
ひとりごちるAさん………俺が好いてることが現実だと信じてもらうにはどうしたらいいんだ………
「Aさん………キ………キ………キスしてもいいですか？」
『えっ………』
「キ、キスの感触で夢じゃないことが分かるでしょ？」
分かるでしょ？じゃねーよ俺ｪｯｯｯ！！
出来るんか？！出来るんか俺ｪｯｯｯ！！
緊張のあまり口から心臓とかもんじゃのようなものがもろもろ出てきそうだ………
副長なんてものすごいヤツやってたじゃねーか！！俺も負けてられん！！
って………待てよ
そういえば………まだ聞いてない
これを聞かねば俺はAさんと先へ進めない…
「Aさん………合同警備の時どうして副長とキスしてたんですか？」
『あれは………土方さんが無理矢理してきたんです………だからあのあとぶっ飛ばしました』
拳を握りしめて微笑みかけられた……そういえばいつだったか沖田隊長もぶっ飛ばされてたな……Aさんって俺より強いのでは………？
『私がキスしたいのは………山崎さんだけですから』
「Aさん………こっち向いて………」
俯いた赤ら顔に手を添えてこっちを向かせて短く深呼吸………
………ﾁｭ
副長がしてたのと比べると軽く触れるだけのキスは随分子供っぽい………だけどAさんの柔らかさと熱さが伝わってくるから堪らず………
……ﾁｭ………ﾁｭ………ﾁｭｯ
続けざまに３回唇を重ねた……少しだけ強く重ねた３回目は甘い味がして脳がとろけるかと思った
「ゆ…夢じゃないでしょ？」
『は………はひｨ………』
ﾊﾞﾀﾝ……！
「えっ？！Aさんんんｯｯｯ？！？」
顔から湯気が出そうな程赤くなったAさんは
そのままの座り姿勢で横に倒れて石のように固まってしまった
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ちー - 終わりって書いてるんですけど続きありますか？すっごいこの小説好きです！ (2022年9月19日 15時) (
レス) @page40 id: 9c6bdad68c (このIDを非表示/違反報告)
Ais - つ、続きはどこに！？ 続きください！いつまでも待ってます！ (2022年7月8日 2時) (レス) @page40 id: a23b86f862 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page40 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - さくらぎさん» さくらぎさん☆ミコメントありがとうございます！お褒めの言葉に癒されました( ；；)更新がんばりますのでまたぜひ読んでいただけると嬉しいです( ＾ω＾ ) (2021年3月2日 19時) (レス) id: 10217891d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらぎ - 素晴らしい文章に、とても癒されました。ありがとうございました。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: 97d3a30c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月5日 17時
