花束を女神に ページ14
ーーーおちょくってたんでしょ
ーーーあっちいけよ
ーーー俺に関わらないで
山崎さんから言われたことが私の頭を埋めて心をズタズタにする
遠くで見ているだけで幸せを感じていた日々に戻れたらいいのに
「まーた俺の家にカビ生やそうとしてんのか？」
『全蔵……』
「無理矢理キスされたんだってジミー君に言えばいいじゃねーか！もしくは本当に副長殿と交際スタートさせるとかな！」
『………どっちも無理』
「じゃあ俺ン家の前にいる副長に言ってこい！ずっと居られちゃ近所迷惑だ！」
『え？………ここに来てるの？』
「さっきから俺ン家の門の前で挙動不審で突っ立ってるぜ？赤いハチマキ頭に巻いてるし………あの人、私服クソダセーなぁ」
『それ………トッシーじゃん！！』
急いで門の前に向かうと………
『本当に………いる』
「A殿！！」
『トッシー………何しに来たの？』
「えーっと………あの………その………拙者は………あのぉー………」
『トッシー！いや、土方さん！私のことは諦め………』
「こ、こ、これ受け取ってほしいんだ！！！」
トッシーは私の話の途中にも関わらず何かを押しつけてきた……その瞬間フワリと漂う香り
『えっ……花束？』
色とりどりの花束がキレイにまとめられた花束…
「十四郎が……君にヒドイことをしただろう？僕……謝りたくて」
眉毛を下げて目線を落とすトッシーの姿に謝罪の言葉に嘘がないことが読み取れる
「僕にとってA殿は……大切な人なんだ。こんな僕の話もちゃんと聞いてくれるし、一緒にオタ活してくれるし、それに……美しいし……A殿、君は……本当に女神だと思うよ」
顔を赤くしながらボソボソ話すトッシー………でも一言一言に気持ちがこもっていて何だかこっちまで顔が赤くなってきそう
「だから……無理矢理なことした十四郎が許せなくてね……花束なんかで許される事じゃないと思うんだけど……ごめんよ」
『トッシー…土方さんと真逆だね』
「そうかもね……………でもA殿のこと………好いてる気持ちは一緒かも………まさかこの僕が三次元の女の子に恋をするなんて思わなかったよ……」
『トッシーごめん！よく聞こえないんだけど………』
「えーと、その………だから………僕は………ト、トモエちゃんより………A殿が………す、好きだってことだよぅ………」
花束を持つ私の手をトッシーの湿った手が握った
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ちー - 終わりって書いてるんですけど続きありますか？すっごいこの小説好きです！ (2022年9月19日 15時) (
レス) @page40 id: 9c6bdad68c (このIDを非表示/違反報告)
Ais - つ、続きはどこに！？ 続きください！いつまでも待ってます！ (2022年7月8日 2時) (レス) @page40 id: a23b86f862 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page40 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - さくらぎさん» さくらぎさん☆ミコメントありがとうございます！お褒めの言葉に癒されました( ；；)更新がんばりますのでまたぜひ読んでいただけると嬉しいです( ＾ω＾ ) (2021年3月2日 19時) (レス) id: 10217891d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらぎ - 素晴らしい文章に、とても癒されました。ありがとうございました。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: 97d3a30c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月5日 17時
