夏が終わる【アマイモン】 (ページ4)

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三日目ページ4

そうして私達はその日だけ御菓子を食べた。

「お兄さん、一緒に海行こう！」

私達は夜だけに会った。

大人に見られたらいけないもの

「お兄さん！」

あのときの私は楽しかった

あんな事さえなければ

今もずっとずっと

「お兄さん、私、明日家に帰らないといけないんだ」

「明日ですか？」

「うん明日」

「じゃあ、最後に名前教えてください」

「いいよ、お兄さんの名前も教えてね」

「僕はアマイモンです」

「私は×××」

「さよなら×××」

「さよならアマイモン」

蛍が綺麗な夜だった。

その日は抜け出した事を叱られた

見ていたお手伝いさんが母に告げ口したようだった

すごく怒られた

座敷牢に閉じ込めるって言われた

座敷牢はとっても怖いからごめんなさいって言ったの。

もう行かないからって。

その日はお母さんと一緒の部屋に寝かされた。

いつもの屋根裏の方がすき

お母さんも心配何だってお父さんが言う

お母さんは心配し過ぎだよ