忘れ物 side沖田 ページ48
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アホだ。アイツはアホだ
ハンカチを忘れるとかならよくある話。
でもアイツは今日持ってきた荷物を全て忘れていったのだ。
財布やら鍵が入ってる鞄も。
届けようと思ったけど、どうせ今すぐ取りに来るか、明日嫌でもここに来るからいいか。
そんな事を考えていたら自室の襖がゆっくり開いた。
そこに立っていたのは山崎だった。
山「沖田隊長…Aちゃんにお礼言ってあげなかったんですか?」
「……言った」
山「え、でも本人は言われてないって」
「言ったぞ」
山「聞こえる声でですか?」
「……アイツの耳が悪いんでィ」
「もー」と頬を分かりやすく膨らませた山崎。
お前に何か関係あんのかィと心の中で突っ込んで置いた。
――――――
――――
……
次の日、アイツは昼になっても現われなかった
何でだ。
てか昨日のうちに絶対取りに戻るかと思った。本当にアホなのかよ。まだ気づいてなかったりしたら相当ヤバイな。
と思いながらアイマスクを下げようとしたら、土方さんが俺の部屋に入って来た。
土「そ、総悟……」
「何ですかィ」
土「これみろ」
そう言って見せてきたのはケータイの画面。
映し出されてるのは土方さんとAのLINEのトークだった。
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三枝と、トシ先輩…
土方なんだ
三枝荷物そちらに忘れてしまったんです!届けてくれませんか?
土方取りにくればいいだろ
三枝行けないんですよー!!
土方何でだ
三枝総悟くんに言わないでくださいよ…?絶対絶対言っちゃダメですよ?
土方早く言え
三枝なんか体だるくて…熱計ったら39度でした!うけますね
__________________
「…………」
まじかよ。
土「総悟、行ってやれ」
「そこは土方さんでしょう」
土「お前のがうつったんだろ」
「だってアイツが勝手に――」
そこまで言って口を噤む。
ここまで向こうに紳士な対応されっぱなしだとこっちがすげェ汚い人間みたいになる。
……荷物届けに行くだけならしてやるか。
届けに行くだけだからな。
看病はしてやんねーからな。
そう決意し、団子屋の方まで足を進めた。
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後輩K - これ面白いですね!わたし好きです! (2016年5月30日 21時) (レス) id: f6c1d76e68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アヤネさん» 嬉しいですありがとうございます(T ^ T)更新頑張りますね! (2016年3月14日 21時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - レイさん» うれしいです!私もイチャイチャさせたいです!(笑)ありがとうございます! (2016年3月14日 21時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - 来ちゃいました~!万事屋に来た可愛い小娘のときのリクエストに似ていて勝手にうれしくなっちゃってます笑やっぱゆずさんのかく小説は最高ですね!更新楽しみにまってます!! (2016年3月14日 2時) (レス) id: db2705815e (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - お邪魔します!前回の作品から読ませてもらってます!お話とても面白いです!沖田さんと夢主ちゃんのイチャイチャ早く見たいです!絶対可愛い!これからも無理せず更新頑張って下さい!楽しみにしてます(*^^*) (2016年3月13日 22時) (レス) id: 4800545bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作者ホームページ:http://yuzuhomepage
作成日時:2016年2月23日 11時