直球片思い【沖田総悟】

一安心 ページ47

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……



「――えっ！じゃあもう治ってるの！？」


沖「まあな」



次の日も総悟くんに会いに来たのだけれど、熱はすっかり下がって体調も優れてるらしい。
だけど今日も仕事をサボりたいから一日中寝るみたい。一安心だ。



「良かったぁ」


沖「……」



今日もフルーツやらなんやら心配して色々買ってきてしまったけれど、もう必要ないみたいだ。


「このゼリーは自分で食べよ。……あ、総悟くん、いくら治ったからって暴れたりしちゃダメだからね」


「俺を何だと思ってるんでィ」


「総悟くんは総悟くんだよ」


「なんか……もういいわ。



……まあ、つー訳だから今日は帰れ」



んー、やっぱり、冷たいな……。
でも今日はいつもとは違ってちゃんと向き合って話してくれている。何かもうそれだけで満足だ。



「じゃあ、帰ろうかな」


沖「なあ」


「ん？」



立ち上がりかけた私をの事を呼び止める総悟くん。振り返るけど一向に話し始めない。



「なになに？付き合ってくれるの？」


沖「ちげェよ……








……な」




「へっ？ごめん聞こえなかった」




沖「…………なっつってんでィ」



「え？ナッツ？」



沖「ウザい」



だってだって本気で聞こえないんだもん。
もう一回と懇願しても、「もう帰れ」と言われてしまった。一向に言ってくれる気配がなく、渋々帰る事に。



「山崎さーん！私もう失礼させていただきますね」


山「ええ！早いね！いいの？」


「はい！もう満足なんで！」


山「え、もしかしてお礼とか言ってもらえた？」


「お礼……は言ってもらえませんでした！」


山「はぁ……そうか。バイバイ！」



何やら呆れたような表情でため息をつく山崎さん。でもすぐ切り替えて笑顔を作りバイバイと言ってきたので私も別れの挨拶をした。


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