直球片思い【沖田総悟】

和菓子屋の洋菓子 ページ32

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新「もう、暗くなってきましたね」


周りのカップルがキスしだしたりホテルに向かいだした。なんて不純なんだ。

私もいつか総悟くんとそういう日がくるのだろうか。もし来たとしてもきっとドキドキで失神しているだろう。

そしてさっきから総悟くんと土方さんは任務すっぽかしてずっと私たちと一緒にいる。



神「でもどこかロマンチックネ！おーし、何か願い事しよう！」


銀「え、今日って願い事するもんなの？」


「総悟くんは！何お願いするの！？Aサンタが叶えてあげるよ」


沖「んじゃあ、土方とAがどうか死んでくれますよーに」


土･A「「オイ」」



「――あっ」


新「どうかしましたか？」


「この後、このみんなで、団子屋行きましょうよ！ケーキ！大きなホールケーキがあるんですよ！」


銀「まじか」


神「行くアル！」


「総悟くんは強制ね！」


沖「……」



ふと思い出した、お母さんとケーキを手作りした事を。せっかくだからこのみんなで分けて食べたい。

ということで急遽皆で団子屋に向かう事が決定した。



来年には総悟くんと結ばれてますよーにっ



――――――
――――
……



母「あら、皆さんこんばんは。いらっしゃい」


神「どうもアル！」


あの後すぐイベント会場を後にし、
銀さん、神楽ちゃん、新八くん、総悟くん、トシ先輩、私のみんなで団子屋に訪れた。


「ほらお母さん！今朝一緒に作ったケーキ！」


「はいはい」と言いながらケーキを取りに奥の部屋に向かうお母さん。

みんなで席に腰を下ろす。私はもちろん総悟くんの隣をゲッツした。

近くに総悟くんがいるだけでこんなにもドキドキする。


「あーもー幸せ！！！」


銀「いちいちうるさいよな」


銀さんの言葉は無視して。

「ウィーウィッシュ ユアメリクリスマスッ」と楽しく鼻唄を歌ってたらお母さんがケーキを運んできてくれた。

「あんたも手伝いなさいよ」と言われたので一旦席を外して小皿やナイフとフォークを用意した。


「総悟くん一緒にナイフ持ってケーキ入刀しよう？」と言ったらあっさり断られた。
結婚式みたいな雰囲気出したかったのにな。


新「おいしそうですね！」


「でしょ！和菓子屋が作る洋菓子には味があるんですよ」


銀「え、そうなの？」


「……多分」


まあとりあえず召し上がれと言ったらみんな「いただきます」と口に運び始めた。


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