RED EYES -Fischer's- masai

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自分の気持ちがわからなくなって、混乱してしまう。

マサイに会いたいって気持ち。

声が聞きたいって気持ち。

触れたいって気持ち。

でも、耐えられるかわからない。


「わかるまで、そばにいるよ」


マサイがぎゅっと手を繋いでくれた。

マサイは…どうなんだろ。

私のこと好きなのかな？

シルクたちに目をやるとなぜかニヤニヤしている。


「…なんか面白い？」

「いや？笑 分かりやすいなぁって」

「えっ？」

「おい、シルク！」

「ごめんごめん笑」


私にはさっぱりわからなかった。

分かりやすいって？


「ねぇ、マサ…」

「はいはいっ！撮影するぞ！」


何か隠してる…？

今は聞かないでおこう。

そう決めた。




マサイside


いけねぇ。

シルクは余計なことしか言わねぇのな。

分かりやすいって…。

俺はそっとAの手を離した。

ずっと繋いでいたいけど、まだ恋人でもないし。

でも俺も気になってた。

俺と話す時、うっすら赤色に光ってる。

初めて目を合わせた時は真っ赤だった。

でもその色よりはやわらかくて、綺麗だった。

どんな気持ちなのかはわからない。

確かなことがひとつあるなら、俺はAが好き。

それを撮影が終わったあとにみんなに話そうかなって。


それからモトキが切り替えてくれて、撮影を始めた。



「どうも！Fischer'sシルクです！」

「ぺけ！」

「モトキ！」

「マサッ！」

「ンダホー！」


ゲームをするんだけど、絶対にカットするであろう場面で、チラッとAを見た。

何か考えてる。

大丈夫か？

でもそんな心配をするのはほんの一瞬で。


「マサーイ！やるよー！」

「お、おう！」


今すぐ独り占めしたいって、思ってるのが俺だけでありますように。

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