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『わぁー、気持ちいいですね』
「ひゃはは、だな」
ラッキーなことに、屋上には誰もいなくて
心地のいい風が前髪を揺らす
『倉持先輩、どうぞ！』
「……すっげー」
パカッとお弁当の蓋を開けた先輩が
感嘆の声をあげた
作戦その2
女子力を見せつける
朝早く起きて作った愛のお弁当で
倉持先輩をメロメロにしてやります！
「どれから食おうか迷うな……」
『あ、卵焼きが1番上手くできたんです』
「じゃ、卵焼きもーらお」
箸で掴まれた卵焼きが、
パクリと倉持先輩の口に入った
もぐもぐと口を動かす先輩の姿が
いつもと違って可愛い
『ど、どうですか……？』
「ん、すっげーうめぇ。ありがとな」
ニッと笑いながら頭をポンポンと撫でられた
それだけで
胸の奥から全身がぶわぁっと熱くなって………
あぁ、やっぱり好きだなぁ
なんて思ったり………
「これ結構甘め？」
『あ、はい！
倉持先輩は甘いのが好きだと聞いたので』
「………誰に？」
『え？一也……ですけど』
「あんのメガネ……」
余計なこと言いやがって
とかボソリと聞こえたのは気のせいかな
それでも、
嬉しそうに私が作ったお弁当を食べてくれる
『ふふっ』
「ん？なんだよ？」
『いや、早起きした甲斐があったなーって』
美味しそうにお弁当を食べる倉持先輩を横目に私もお弁当を食べる
好きな人に料理を作るのがこんなに
楽しくて嬉しいことだったなんて
知らなかったな
「A、ご飯粒ついてんぞ」
『へっ！？』
「ひゃはは」と笑われながら言われ、
慌てて口元に手を当てる
は、恥ずかしい……っ
ムード台無しじゃん……！
「あー違う。そこじゃねぇよ」
『えっ……こ、ここ？』
「違ぇって。あーもう、ほら」
倉持先輩の手が近づいてきて、
私の口元をグッと拭ってくれた
「ほら、取れた」
『あっ……ありがとうございま』
視線を上に向けた瞬間、
ドクンッ、と心臓が大きく跳ねた
倉持先輩の顔が
………近い………
ドキン、ドキン……と鼓動が
速くなってくのが分かる
『く、倉持先輩……？』
「……」
『……っ』
倉持先輩の指が
私の唇をなぞった
＊
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ねう。(プロフ) - えええこんないいとこで終わる？！？！更新待ってます！！血涙 (2022年11月12日 18時) (
レス) @page21 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ラテ茶(プロフ) - この先めっちゃ気になる！！！更新待ってます！！ (2021年8月11日 15時) (レス) id: 1c1cfcb5c2 (このIDを非表示/違反報告)
ころね - やめないでくださいーーー (2018年6月29日 21時) (レス) id: 392a87bd96 (このIDを非表示/違反報告)
あざか(プロフ) - すんんんごく気になるとこでおわっとる(T ^ T)更新待ってます！ (2018年5月21日 13時) (レス) id: b72f39f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - このさき気になる！！！更新頑張ってください！ (2017年12月14日 23時) (レス) id: 5dec1e2e6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユズ | 作成日時：2015年11月6日 8時
