【◇】 年上のカレ、誘惑中。

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「へー、手ぇ繋げたんだ」

『うんっ！』





昨日のことを一也に報告すると、



「よかったじゃん」と頭を撫でられた





「で、また俺に考えてもらえと」

『うん。受験生なめるなって
チョップ喰らっちゃった』

「あんなレベル高い作戦しといて俺かよ……」





とほほ…と苦笑いする一也に「お願い！」と
手を合わせて頼み込む




一也も彼女は作らないけど、



恋愛経験豊富そうで頼りになる






「うーん……」

『なにか思いつく？』







手を顎に添えて考えモードになる一也





イケメンな分類に入る彼は、



こういう仕草も絵になるからちょっとムカつく







「亮さんの作戦が派手だったからなー。
続けて派手だと怪しいと思われるかも
しれねーし……」

『バレるのだけは絶対嫌だからね』

「分かってるって」






怪しまれず、バレない程度に誘惑できる





そんな作戦を考えてほしいって言う私も






けっこー我儘だよね………







「よし、じゃあこれからはじっくり
誘惑していく作戦でいこう」

『おっす！』

「Aもじわじわ攻めいく感覚でいけよ？
バレたら台無しだからな」







ニヤッと2人で怪しい笑みを浮かべて、




次の作戦へと移った






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