【◇】 年上のカレ、誘惑中。

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*倉持side

・




部室に入り、すぐ亮さんを探す





「亮さん！！」

「なに、どうしたの」

「さっきは生意気なこと言って
すいませ……っで！」






バッと頭を下げると、



ズビシッと亮さんの殺人チョップが落ちてきた






「倉持のくせに生意気。俺に謝ってる暇
あるなら七瀬に構ってやったら？」

「う、うっす……」

「てゆーか、なんで手ぇ出さないの。
お前の事だからてっきりやりまくってんのかと思ってたけど」

「んなっ！」






やりまくってるって………



俺どんなイメージ持たれてんだ






「どうせ、拒否られたらどうしようとか
思ってんじゃない」

「……」←図星

「さっさと手ぇ出せばいいのに。
めんどくさい」

「そ、そーゆーわけにはいかないんすよ」

「なんで？」

「………」

「………ま、俺には関係ないけど」






「ただ」とバッグを肩にかけながら
付け足すように口を開く






「七瀬の気持ちもちゃんと考えなよ」

「……うっす」






俯きながら返事をすると、



「お疲れ」と言いながら部室を出て行った






Aの気持ち、か………





あいつは俺に




なにを求めてるんだろう………






「俺にどーしろってんだ……」

「手ぇ出しゃいーじゃん」

「どわっ！！」





後ろから急に現れた御幸に体が仰け反る





「倉持、今日亮さんに妬きっぱなしだったろ」

「うっせ」

「聞くところによると"俺のもんに何してんだ"的なこと言っちゃったとか」

「………」

「お、やるねぇ倉持クン」





ニヤニヤしながら俺をつついてくる御幸




適切なこと突いてくるからまじでうぜー





「なにビビってんだよ」

「！！」

「自分の気持ち押し込んでまで貫かなくていんじゃねーの、そのプライド」

「………うるせーな」






わかってる





わかってっけど………







はあ、と大きなため息をついて練習着を脱いだ





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