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「A、大丈夫だったか?」

『え?なにが?』

「ほら、倉持に連れてかれてたじゃん」

『あー、うん』

「…………もしかして」

『…?』






にやっとした顔で私に顔を寄せ、



内緒話をするように耳元に手を添える








「………キスとかしちゃった?」

『きっ……!?』






屋上でお弁当を食べた時の出来事が
フラッシュバックして、




ボッと顔が熱くなる







「お、当たりか」

『っ……違うっつーの!!
変なこと言うなバ一也!!』

「いってぇ!こんにゃろ!」

『っ〜!いひゃい!』






一也の足を蹴れば、



仕返しとばかりに頬をつねられる






「何やってんのお前ら」

「あ、亮さんお疲れ様です」

『お疲れ様です!』





タオルで汗を拭きながら通りかかった
亮介さんにパッとお辞儀をすると、



「お疲れ」と返事が返ってきた






「七瀬さぁ、気づいてる?」

『…?なにがですか?』

「お前の彼氏、ずーっとこっち見てんだけど」

『へっ……?』






慌てて振り返ると、



倉持先輩とパチッと目が合った





そしてすぐに逸らされる






『や、やっぱり怒ってるのかな……』

「怒ってるっつーか、あれだろ?」

『…?あれって?』

「ヤキモチ、でしょ」







ヤキモチ?





ヤキモチ………







ヤキモチ!?







亮介さんが放った言葉の意味が分からず、




数秒考えてようやく意味が分かり、




体温が急上昇する






『ど、どうしよ一也!!』

「んだよ」

『倉持先輩にヤキモチ妬かれちゃった!!』

「あーはいはい」






きゃー!と身悶えていると、



若干引いた目で見られた






「で、次はどーすんだ?」

『なんかもう……今のでお腹いっぱい』

「こらこら」

「次ってどういうこと?」

「あー、なんかかくかくしかじかで」






















「なーんだ、そんなこと」






私たちの誘惑作戦を聞いた亮介さんが、




「通りで最近コソコソしてると思った」と
納得したような顔で言った






「直球で"襲って"って言えばいいじゃん」

『一也と同じこと言わないで下さい!』

「こいつにそんなレベル高い機能ないですよ」

『一也黙って』

「んー………」





顎に手を添えて考え始めた亮介さん






恋愛経験豊富そうな彼なら、




いい考えを思いついてくれそう









『なにかいい案あります?』

「………ちょっと耳貸して」






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ねう。(プロフ) - えええこんないいとこで終わる?!?!更新待ってます!!血涙 (2022年11月12日 18時) (レス) @page21 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ラテ茶(プロフ) - この先めっちゃ気になる!!!更新待ってます!! (2021年8月11日 15時) (レス) id: 1c1cfcb5c2 (このIDを非表示/違反報告)
ころね - やめないでくださいーーー (2018年6月29日 21時) (レス) id: 392a87bd96 (このIDを非表示/違反報告)
あざか(プロフ) - すんんんごく気になるとこでおわっとる(T ^ T)更新待ってます! (2018年5月21日 13時) (レス) id: b72f39f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん - このさき気になる!!!更新頑張ってください! (2017年12月14日 23時) (レス) id: 5dec1e2e6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユズ | 作成日時:2015年11月6日 8時

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