疼き1 ページ13
【Aside】
お昼休み。教室でお昼を食べる人や、ガーデンテラスに向かう人。それぞれが思い思いに過ごしている中、私は1人で教室を出た。
私の手には2人分のお弁当。もちろんだが1人で食べるものではない。
とある人に、あげるため。
『彼』にお弁当を作り、一緒に食べる事はもはや習慣となっていた。
そんなわけで今日も私は、彼の元に向かっているわけだが。
＿＿＿＿彼を探し出すのには、それなりに時間がかかる。
じっとしているという事を知らない彼だから、学院内どこでも彷徨いている。
さすがに生徒会室で彼を見つけた時は、柄にもなく叱ったりもした。
それでも毎日飽きずに彼を探している私は、何だかいつもの私と違う気がするのだ。
「さて･･･っと。今日はどこにいるのかしら･･･」
辺りを見渡しながら歩く。
まだ捜索は始まったばかり。そうすぐには見つかるわけないと思っていた。
「後世に残る名曲が書けたぞ！やっぱり俺は天才だな･･･☆」
＿＿今日はどうやら違ったみたいだ。
こんなにあっさり見つかるとは。
「レオ、今日はここにいたのね。･･･ああ、また楽譜散らかしてる･･･ほら、お昼食べるから片付けるわよ。」
「誰だお前！？･･･ってなーんだ、Aか！うっちゅ〜☆」
「相変わらず訳分からない挨拶ね･･･いい曲が出来たの？」
散らばった楽譜をまとめながら、尋ねてみた。
するとまるで玩具を与えられた子供のように、彼は目を輝かせて大きく頷いた。
「これこそまさに名曲、世界の宝･･･！ああ、自分の才能が怖いっ♪」
せっかく書き上げた楽譜の上で寝転がる彼。
＿＿＿ぐしゃぐしゃになっても知らないわよ。
私はそっと苦笑いを零したのだった。
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ユミカ(プロフ) - はる。さん» コメントありがとうございます！まだまだ少ないですよね〜泣･･･もっと増えてほしいですね！ (2017年7月4日 20時) (
レス) id: adf92d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
はる。(プロフ) - ケーキバース…。なかなか少ないので嬉しいです！ (2017年7月4日 15時) (レス) id: 905d58e753 (このIDを非表示/違反報告)
ユミカ(プロフ) - ゆーのんさん» コメントありがとうございます！かっこいい主人公を意識して書いているので嬉しいです♪更新頑張ります･･･！ (2017年3月7日 21時) (レス) id: 424560f613 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーのん(プロフ) - 主人公かっこいいですっ！このあと、どのような展開になるのか楽しみです！頑張って下さい！ (2017年3月7日 21時) (レス) id: 50705d236f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユミカ | 作成日時：2017年3月5日 19時
