君は私の一等星 No8

番外編　〜ハロウィン〜 ページ38

『どういうこと？』

つくし「だから、みんなで仮装するの！」

そう言って、つくしちゃんは私にアイデアを求めてくる。

今の状況は、ハロウィンでの仮装をどうするかという話をしている。

正直どうでもいいため、なんの意見もなかった。

『私はなんでもいいよ』

つくし「Aちゃんはなんでもいい……っと。了解！杏奈ちゃ〜ん！」

私の意見を聞いたあと、つくしちゃんは杏奈ちゃんの方に向かっていった。

野坂「なんの話？」

『あ、野坂くん』

私が話し終えたのを見て、野坂くんが興味津々な様子で話しかけてきた。

『ハロウィンの仮装をどうするかって話だよ』

野坂「へぇ……僕の意見も聞いてもらえると思う？」

『いいんじゃない？たぶん、みんなのところに来ると思うけど……』

しばらく話していると、思った通り、つくしちゃんがこちらに駆け寄ってきた。

つくし「野坂くんはなんの仮装がしたいですか？」

野坂「そうだなぁ……"人狼"の仮装がいいかな」

『へ？』

私が目を瞬かせている間に、「わかったー！」と返事をしてつくしちゃんは去っていった。

『野坂くん、どういうこと？』

野坂「人狼だよ。知らないのかい？」

『いや、知ってるけど……』

なんで人狼の仮装をしたいのかを聞くと、野坂くんはクスッと笑った。

野坂「その方がおもしろいだろ？」

『なにがよ……』

ニッコリと笑う野坂くんに、私はため息をついた。




つくし「今年のハロウィンの仮装は、人狼をテーマにしていきたいと思いまーす！」

ミーティングルームに集められ、つくしちゃんから話を聞くイナズマジャパン。

監督「衣装はランダムで決めますので、楽しみにしててくださいね〜」

結局、衣装は野坂くんが言っていた人狼がテーマになった。

つくしちゃんいわく、誰もアイデアがなかったため、野坂くんのアイデアを採用したのだそうだ。

衣装が決まったことを伝えただけで、ミーティングは解散となった。

光「Aさん」

『光くん、どうしたの？』

ミーティングルームを出ようとすると、光くんがかけてくる。

光「人狼がテーマだって言ってましたけど、どんなのがあるかわかりますか？」

『えーっとねぇ……』

人狼の役職の衣装だと考えるなら、人狼はもちろんのこと、村人、黒猫、占い師、狩人、狂人、妖狐、霊能者(間違ってたらすみません)の衣装だろう。

私は順をおって、光くんに説明した。

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